島口のことわざ集(テーキ話)

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ちー うくりてぃか なんか うくりるん
一日 遅りてぃか 七日 遅りるん
一日の遅れが 七日の遅れにつながることになる。

ちがゆく はいゆくしか むぃぬちぶりるい
枡欲 計い欲しか 目ぬちぶりるい
はかりの目をごまかす者は 自分の目もつぶれる。

ちきぬかぎやくでぃま うやぬかげやくみな
月ぬ影や踏でぃま 親ぬ影や踏みな
月の影は足で踏んでも 親の影は踏みつけるな。それほどに親はありがたいものということ。

ちきょてぃか きょうで
付合てぃか 兄弟
知らぬ中でも 親しく交われば兄弟のようになる。

ちゅー うやもいどぅ どぅー うやもい
他人 敬いどぅ 自分 敬い
他人を敬うやさしい心づかいは、自分もまた尊敬される。

ちゅー ちけ いちばん むんちくい にばん
人付き合い 一番 作物 二番
忙しいから等と理由つけて、人付き合いをおろそかにしてはいけない。

ちゅー ちぶしゅむんや どぅま ちぶしゅん
他人 潰しゅ者や 自分ま 潰しゅん
人を踏み倒すものは天罰が下り、必ず自分も潰れる(自滅する)。

ちゅーぬ あんくしいいな ねんくしいぇ
他人ぬ 有ん癖言いな 無ん癖言ぇ
他人の癖は決して言ってはならない」。他人のない癖は言っても軽い冗談として片付けられるが、有る癖を言うのは相手を傷つけかねないから控えるべきだ。

ちゅーぬくとぅし わーさんくとぅやねん
他人ぬ事し 悪さん事や無ん
人のためになることをして、悪いことはない。

ちゅーぬしぎりむんと むんちくいぬしぎりむんや むんならん
人ぬ狡猾者と 作物ぬ出来過ぎや 物ならん
ずるがしこい人と、作物の出来過ぎは役に立たない。

ちゅーねぃ たんばってぃからしぃねぃな まーうしちなぎゅい
人ねぃ 頼ってぃから足な 馬牛繋ぎゅい
人に頼まれたら、よく聞いて責任を以てやってあげよ。よく考えてからしないと煩雑なことになる。

ちゅーまねぃしか まーなるい
他人真似しか 馬なるい
人のまねをすると失敗することが多い。

ちゅーや ちゅーのにゃ きや きのにゃ
人や 人の中 木や 木の中
同類は持ちつ持たれつ、相互扶助・協調の精神が必要。人は人間社会の中でしか育たないし、樹木は生育環境に適した山の中でしか育たない。

ちゅいがさきや せんがさき
一人が先や 千が先
一人の人間の付き合いの相手は千人もいる。人間の付き合いは相手が多い。

ちゅうどぅ うに
人どぅ 鬼
人こそ鬼だ 人は何でも殺して食べる。

ちゅうぬくゎ かなあしゃんゆか ふぅみちされれ
他人ぬ子 可愛しゃんゆか 大道されれ
他人の子供を可愛がるよりも皆が通う道を掃除せよ。他人の子どもをかわいがる必要はないと言っているのではなく個人的な感情よりも公に尽くす心がけが大事であるとの意。

ちゅぬきむや びらばなちんばるん =くくるは びらば
人ぬ肝や 韮葉な包ばるん =心は 韮葉
人の心はニラの葉にでも包めるような細やかなものである。細やかな気遣いや気配りは、人間関係を深めていく上で常に心する必要がある。=小さな親切は世界をも動かす。

ちゅぬさきと むんちくいぬさきやわからん
人ぬ先と 作物ぬ先やわからん
人の将来と作物の出来不出来はすぐにはわからない。子どもの時に、ある一面だけを見て将来を予言するようなことを言ってはならないという戒めで使われる。

ちゅんようしや まくらばこてぃーち
人ん養子や 枕箱一ち
人の家に養子に行くと、枕箱一つのまま帰されることがある。 枕箱=日常の小道具入れ古くは、子供がいないと他から養子をとったが、家に子供が生まれるとまた元の家に帰された。