島口のことわざ集(テーキ話)

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ききんどぅしや やまぬぶい いかんご こーぐだい いきゅむん
飢饉年や 山上い 行かんご 川下い 行きゅむん
飢饉の年に食べ物を求める時は、山へは行かずに川を下った方がよい。山より海の方が食糧が得られやすい。

きちぬさむれ かでぃぬさむれ
着ちぬ武士 食でぃぬ武士
美衣・美食に奢ることなかれ。贅沢に対する戒め。

きばれば くゎーうばん
気張れば 硬御飯
額に汗して働けば、米の飯にありつける。がんばれ。労を惜しまず働いたら果報が来る。硬御飯=米の飯・ご馳走

きびしうとぅとや さーるしが かなしくゎとぅや さあらん
厳し夫とや さーるしが 愛し子とぅや さあらん
厳しくても夫とは共に暮らしていけるが、愛しいわが子とはうまくいかない。

きむしかば てぃしけ
肝急かば 手引け
気が急く時に人に手を出す(暴力を振るう)ような事はするなの意。「短気は損気」の同義。物事はよく考えてなし、気の急くままに事をなしてはならない。

きや くぃんにゃー ちゅーや ちゅーんにゃー
木や 木ん中 人や 人ん中
木は木の中に有ってまっすぐに伸びる。人も人の中でもまれて成長していくものである。

きゅうや ちゅうぬうぃ あちゃや どぅぬうぃ
今日や 他人ぬ上 明日や 自分ぬ上
人生の中で生じる様々な事は、今日は他人事であっても、明日は自分の事になるかも知れない。だから、人の悪口や嘲笑うような事をしてはならない。

きゅらむんぬ ちゅうくせ
美人ぬ 一癖
どんな美人でも一癖持っているものだ、心の優しさが大事である。

きゅらむんま ちゅうはな
美人ま 一花
美人も もてはやされるのは一時期だけ。

きょうでやたにんぬはじまい
兄弟や他人ぬ始まい
兄弟は他人の始まりである」。親しい間柄であっても、生活のけじめはしっかりつけた方がよい。反語的に「だからこそ日頃から心がけて、他人の始まりと言われないように仲良くせよ」ということで使われる。

きんはなとぅ ふーむぃじごーや うやぬかみ まぶららん
木ん梢とぅ 大水川や 親ぬ神 守ららん
木の梢と大水の出た時の川は、十分注意しないと親の神も守ることができない。