島口のことわざ集(テーキ話)

現在、このディレクトリには 19 の テーキ話 があります (文字 う で始まる)

ういがほーらぁや わあほーらあ
貴方が誇らぁや 吾あ誇らあ
あなたの喜びは私の喜びだ。仲の良い気持ちが通じる相手との関わりに用いられる。

ううなみ ううかでぃま ちゅういき
大波 大風ま 一息
大波、大風も強くなるのはしばらくの間、すぐやむから辛抱せよ。人生の苦労もしばらくの間、そのうち良いこともあるものだ。

うじうばや うやぬ かたわり
うじうば(叔父・伯父、叔母・伯母)や 親ぬ 片割り
おじやおばは、親と同様に大事である。同義語に「うじうばぬ頭や死じま上どぅなるん」があり、共におじおばの存在の大きさを言っている。

うしゅ(あらむん)や じんのまわい
嘘(あらむん)や 膳の周囲
嘘事は広く通用しない。嘘は世間で通用しない。嘘はすぐばれるものである。

うたやきなぐさめ
歌や気慰め
歌には人の心を鎮める力がある。昔の人たちは悲しい時や淋しい時によく歌を歌って心を鎮めたという。

うたやものいいいぬかたわれ
歌や物言いぬ片割れ
歌は日常会話の一部だ。歌は、人と人の心をつなぐコミュニケーションの働きもした。

うちねつ はあぎゅらさ
内熱 外あ綺麗さ
家の中では文句ばかり言って扱い難い人が、外(他人)に対しては愛想のいい風をする。

うなんどぅれ
牝牛凪れ
「旧六月のべた凪の海の状況」※大島に売った牝の子牛が、母牛恋しさのあまり六月の波静かな海を独力で泳ぎ渡り、また元の徳之島へ戻ってきたので、それ以来「ウナンドレ」と呼ぶようになったのだという。

うぶぃや むぇかちどぅ うらるん
指や 前かちどぅ 折らるん
指は掌の方にしか曲げられない」。道理に反した考えや行いをしてはならない、という戒め。一般的に、いざという時には親兄弟や親せきの事を優先して考えるという意味で言われるテーキ。

うや てーににしか どぅ てーにさーるい
親 丁寧にしか 自分 丁寧さーるい
親を丁寧にしたら、自分も丁寧にされる。

うやうがで かみうがめ
親拝で 神拝め
親孝行の大切さ。現に目の前にいる親を大事にできない者が、神様を拝んでみても何の功徳もないという意味。

うやこうこうしから からうすじから むぃじぬ いじるん
親孝行しから 乾丘から 水ぬ 出るん
親孝行したら、小高い丘の上からでも水が出る」。不可能だと思えることが可能になるの意。親を大事にすれば神の加護があるということである。

うやこうこうや しいきり ねぇむん
親孝行や しい切り 無ぇむん
親孝行というものには し過ぎるということはない。

うやっくわま やーや むちむち
親子ま 家や 持ち持ち
親子であっても世帯は別々に。同居せずに互いに距離を置いた方が、なれ合いにならずいい関係が保てる。

うやぬ うんや くゎね かいせ
親ぬ 恩や 子ね 返せ
親から受けた恩は、子どもに返しなさい。」子供を厳しく躾け、自分の家の繁栄を築くことが親への恩返しになる。という意味のテーキである。

うやふこうむんや なみかぜに むませ
親不孝者や 波風に 揉せ
親不孝者は、世間からも憎まれる。世の中の厳しさを身をもって味わわせてた方がその子のためになる。

うやほうがなしぬ みちだき
先祖ぬ 道抱き
祖霊は、私たちが道を歩くとき、後方から抱きかかえるようにして守護してくださる。生きていくうえでも同様。

うやや うしぬくぃふどぅ くゎあ や ちののふどぅ
親や 牛ぬ毛程 子供や 角の程
親は子供の事を牛の毛の数ほど限りなく思うが、子供は親の事はさほど思わない。

うんぬ くぇーえてぃか あぎぬ やしるい
海ぬ 肥えてぃか 陸ぬ 痩しるい
海の漁の良い年は陸の作物の出来が悪い。