島口ことわざかるた

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あくたくでぃか どくぬみゅん
悪(あく)たくでぃか毒(どく) 飲(ぬ)みゅん
悪いことをたくらんだら、いつかはそれが自分に回ってくる。


あちゃぬしぎゅとぅやきゅぅせ
明日(あちゃ)ぬ仕事(しぎゅとぅ)や今日(きゅぅ)せ
仕事は先延ばしにしないで、早めにしなさい。


あんちゅうぬあいゆく
有(あ)ん人(ちゅう)ぬ有(あ)い欲(ゆく)
おカネも欲もある人ほど欲張りだ。
欲もほどほどに!



いいくとぅしゅんしこ ちゅんまたくぐれ
善(い)い事(くとぅ)しゅんしこ 人(ちゅん)股(また)くぐれ
善いことをすればするほど 謙虚になりなさい。


いいじゃちゃんくとぅばやかいしやならん
言いじゃちゃん言葉(くとぅば)や返(かい)しやならん
一度口に出した言葉は、飲み込むことはできない。
軽はずみなことを言っては取り返しがつかない。


いちゃむんやさまらせ
熱(いちゃ)むんや冷(さ)ま(ら)せ
腹が立つ時はこらえて、冷静になるまで我慢しなさい。
怒りにまかせて行動しては、判断を誤る。


いちゃんくちやちごるんな
言ちゃん口や違(ちご)るんな
自分の言ったことはきちんと守りなさい。
有言実行


いのちやふーいのちぬぶぎん
命や福(ふー)命ぬ分(ぶ)限(ぎん)
命は最高の幸福、そして最高の宝。
人の命こそこの世で最高の宝である。


いんにむんかまちかてぃかまるい
犬(いん)に物(むん)食(か)まちか手(てぃ)噛(か)まるい
飼い犬に手を噛まれる。
信頼したものに裏切られる。



ういがほーらあやわあほーらあ
貴方(うい)が喜(ほー)らあや吾(わ)あ 喜(ほー)らあ
「あなたの喜びは、私の喜びでもあるよ。」
仲の良い、気持ちが通じる相手との関係に使われる。


ううなみううかでぃまちゅういき
大(うう)波(なみ)大(うう)風(かでぃ)ま一(ちゅう)息(いき)
大波、大風も強くなるのはしばらくの間、すぐやむから辛抱しなさい。
人生の苦労もしばらくの間、そのうち良いこともあるものだ。


うやうがでかみうがめ
親(うや) 拝(うが)で神(かみ) 拝(うが)め
親は神様より尊い。
親孝行の大切さ
目の前にいる親や先祖を大事に出来ない者が、神様を拝んでみても何の功徳(効果)もないという意味。


うやこうこうしから からすじからむぃじぬいじるん
親(うや)孝行しから 乾(から)丘(すじ)から水(むぃじ)ぬ 出(いじ)るん
親孝行したら、小高い丘の上からでも水が湧き出てくる。
親を大事にすれば不可能と思える事も可能になる。


うやこうこうや しいきりねーむん
親孝行(うやこうこう)や しい切(き)り無(ね)ーむん
親孝行というものにはし過ぎるという事はない


うやてーににしか どぅてーにさーるい
親(うや) 丁寧(てーに)にしか 自分(どぅ)丁寧(てーに)さーるい
親のことを丁寧にやさしくしたら、自分の事も丁寧にしてもらえる。



がーらぬくるやねぃんがららん くちどぅねぃんがらるん
烏(がーら)ぬ黒(くる)や憎(ねぃんが)ららん口どぅ憎(ねぃんが)らるん
烏はその羽の色が黒いから憎まれるのではなく、口やかましいうるさい)から憎まれる。



かなしぐゎやうしゅにむませ
可愛子(かなしぐゎ)や潮(うしゅ)に揉(む)ませ
子どもを愛しているなら甘やかさないで、つらいことも経験させる方が良い。
かわいい子には旅をさせよ



きばればくゎーばん
気張れば硬(くゎー)御(ば)飯(ん)
額に汗して働けば、米の飯にありつける。
努力するものは報われる


きゅうやちゅうぬうぃ あちゃやどぅぬうぃ
今日(きゅう)や他人(ちゅう)ぬ上(うぃ) 明日(あちゃ)や自分(どぅ)ぬ上(うぃ)
人生のいろいろなことは今日は他人事であっても、明日は自分の事になるかもしれない。


きゅらむんぬちゅーくせ
美人(きゅらむん)ぬ一癖(ちゅーくせ)
どんな美人でも一つや二つの癖は持っているものだ。
心の優しさが大事。



ぐしゃくぬからだま いっすんぬしびゃにぬまるい
五(ぐ)尺ぬ体ま 一寸ぬ舌(しびゃ)に呑(ぬ)まるい
人の口(舌=ことば)ほど怖いものはない。物の言い方によって、自分の身を亡ぼすことがあるから気をつけなさい。
無知はだまされる。



くちなにむたしな
口な荷持(む)たしな
言おうと思うことはためらわずに はっきり言いなさい。


くとぅばやじんかねぃいらん
言葉(くとぅば)や銭(じん)金(かねぃ)いらん
言葉やあいさつにはお金は必要ない。
人間関係を深めていく上での言葉の大事さを言っている。


くゎーどぅたから
子(くゎー)どぅ宝
子どもこそ何者にも勝る宝である。



しがたしやかまらんかいなしどぅかまるん
姿(しがた)しや 食(か)まらん腕(かいな)しどぅ食(か)まるん
姿・形だけ飾っても腕をふるって働かなければ食べてはいけない。
姿・形は第二第三、中身が大事で大切なのは心だ。


しかばよーい よーい
急(し)かば緩(よー)い歩遅(ふち) 緩(よー)い歩遅(ふち)
何事も急ぐ時ほど慎重に丁寧にした方が良い。
急がば回れ



たましや ふしゅへそぬしゅーなむちゅむん
知恵(たまし)や 臍(ふしゅ)(へそ)ぬ下(しゅー)な持(む)ちゅむん
才能や知恵は見せびらかさずに、抑え持っておくべきもの。
能ある鷹は爪を隠す


たんきぬしゅんき くゎーゆくぬうーしゅん
短気ぬ損(しゅん)気 小(くゎー)欲(ゆく)ぬ 大(うー)損(しゅん)
気が短いのは物事を仕損じる。
小さな欲は大損害につながる。



ちきぬかげやくでぃまうやぬかげやくみな
月(ちき)ぬ影や踏(く)でぃま親(うや)ぬ影や踏(く)みな
お月様の影は足で踏んでも、親の影だけは踏みつけるな。それほどに親はありがたく尊いものだという事。


ちきょてぃかきょうで
付合(ちきょ)てぃか兄弟(きょうで)
知らない仲でも親しく付き合っていれば やがては兄弟のように仲良くなる。


ちゅーうやもいどぅ どぅうやもい
他人(ちゅー)敬(うやも)いどぅ 自分(どぅ)敬(うやも)い
他人を敬うやさしい心づかいは 自分もまた他人から尊敬される。


ちゅーどぅうに
人(ちゅー)どぅ鬼(うに)
「人間こそ鬼だ」
人間は鬼のように怖いところがある。
人を惑わすのも、社会を乱すのも、戦争で殺し合いをするのも人間。


ちゅーぬきむや びらばなちんばるん
人(ちゅー)ぬ肝(きむ)や びら葉な包(ちん)ばるん
人の心はニラの細い葉にでも包めるような細やかなものである。
細やかな心遣いや気配りは、人間関係を深めていく上で大切である。


ちゅーまねしかまーなるい
他人(ちゅー)真似しか馬(まー)なるい
他人のまねをすると、失敗することが多い。


ちゅーやくくる まーうしやちきゃら
人間(ちゅー)や心(くくる) 馬(まー)牛(うし)や 力(ちきゃら)
人間は豊かな心を持つことが大切、心(情)のない人間はいくら学問ができても財産があっても尊敬に値しない。力のない牛や馬は使いものにならない。


ちゅいがさきや せんがさき
一人(ちゅい)が先や 千が先
一人の人間の付き合いの相手は千人もいる。
人間の付き合いは相手が多い。


ちゅうちぶしゅむんや どぅまちぶしゅん
他人(ちゅう)潰(ちぶ)しゅ者(むん)や 自分(どぅ)ま潰(ちぶ)しゅん
人を踏み倒すものは、天罰が下って、必ず自分もつぶれる(自滅する)。


ちゅうぬくとぅしわーさんくとぅやねん
他人(ちゅう)ぬ事(くとぅ)し悪(わー)さん事(くとぅ)や 無(ね)ん
人のためになることをして悪いことはない。



てきとぅてぃみかたなせ
敵取(とぅ)てぃ味方なせ
敵だからと言って憎んではいけない。
大きな気持ちで味方に入れるようにしなさい。



とぅーぬうーぶぃやいんけねん
十本(とぅー)ぬ指(うーぶぃ)や同等(いんけ)無(ね)ん
十本の指がみんな同じ長さではないように、十人の子どももそれぞれ性格なども違っている。
十人十色


とぅくとぅいゆかなとぅれ
得(とぅく)取(とぅ)いゆか名取(とぅ)れ
一時の損得で物事を考えずに、人間としての名誉を大事にせよ。
損得勘定を離れ、何か一つでも人の世のためになるようなことをすれば、その人の名は末永く語り継がれ敬われる。


とぅじゅとぅばなしや いんにゃうねぃきかしな
夫婦(とぅじゅとぅ)話や 犬(いん)猫(にゃう)ねぃ聞かしな
夫婦の口争いはみっともないから、犬猫にも聞かせるな。
夫婦喧嘩は犬も食わぬ


とぅしゆばとぅしゆてぃぬかなしゃ シワゆればシワゆてぃぬかなしゃ
年(とぅし)寄(ゆ)ば年(とぅし)寄(ゆ)てぃぬ 愛(か)なしゃ シワ寄(ゆ)ればシワ寄(ゆ)てぃぬ 愛(か)なしゃ
夫婦の間柄は、年をとればとるほど愛しさが深まってゆくし、しわが寄ればよるほど深まってゆく。



なからかむぃやなるいが みっちゃんかむぃやならん
半(なか)ら瓶(かむぃ)や鳴るいが 満っちゃん瓶(かむぃ)や鳴らん
半分しか入っていない瓶(びん)は鳴る(音がする)が、いっぱいに満ちた瓶は鳴らない(音がしない)。
能力や内容の足りないものに限って知ったかぶりをする。
能ある鷹は爪を隠す


なきゅんくゎねぃどぅちーぬましゅん
泣きゅん子(くゎ)ねぃどぅ乳(ちー)飲(ぬ)ましゅん
泣いて来る子どもにこそ乳をあげられる。
頼ってきたら誰でも助けてあげなさい。


なまむんしりや ううきじぬむと
生(なま)物知(むんし)りや 大傷(ううきじ)(大けが)ぬ元(むと)
生かじり(中途半端)で軽々しく事にあたると取り返しのつかないことになる。


なんぎぬあとぅやくゎっき
難儀ぬ後(あとぅ)や御馳走(くゎっき)
難儀したらごちそうが待っている。



にせむぇーれやしまぬたから
青(に)年(せ) 乙女(むぇーれ)や島ぬ宝
島にとって若者は大切な宝である。



のろやぬきから うとぅやとぅじから
布(のろ)や横(ぬ)糸(き)から 夫(うとぅ)や妻(とぅじ)から
反物は横糸次第、夫は妻(嫁)次第で良くも悪くもなる。



はなしやこーれ
話や買(こー)れ
他人のする話はお金を出して買ってでも(知識として)知っておきなさい。


はらたてばてぃしけ
腹立てば手(てぃ)引(し)け
どんなに腹を立てても手を出すな。



ふなわたやみたさるしが ちゅんわたやみたさらん
船腹や満たさるしが人(ちゅん)腹や満たさらん
大きな船は荷物をいっぱい積めるが、人のおなかはなかなか満足させることはできない。
人間の欲望は無限である。



まーうしやちきゃら ちゅーやくくる
馬(まー)牛(うし)や力(ちきゃら) 人(ちゅー)や 心(くくる)
どんなにきれいな牛や馬でも、力のない牛馬は使役用として役に立たない。同様に、人間は豊かな心が大切で、情の無い者はいくら学問に秀で、財産があっても尊敬に値しない。


まちゅんちゅーぬふーゆちり
待ちゅん 人(ちゅー)ぬ大魚(ふーゆ)釣(ち)り
焦らず気長に待つ人には大魚が釣れる。
何事を成すにも根気強くする人には良い結果が出る(勝てない)。



みーなれ ききなれ
見(みー)習れ 聞習れ
人のすることを見たり聞いたりすることは、学問以上に役立つものだ。
百聞は一見に如かず


みせぬ ぶぎんやうらん みせぬ びんぼうやうらん
三世ぬ 分限(ぎん)や居(う)らん 三世ぬ 貧乏や居(う)らん
親子三代の分限者(金持ち)はいない。三代の貧乏もいない。


みちゃいよろてぃかちゅんくとぅいいな
三人(みちゃい)寄合(よろ)てぃか人事(ちゅんくとぅ) 言いな
三人そろえば、他人の悪口や陰口を言ってはならない。
三人の中には誰か知り合いがいるものだ。



むんいうむんやながりばしなちまるい
物(むん)言う者(むん)や 流り橋な積(ち)まるい
よけいなことをしゃべると、禍(良くないこと)が自分の身に及ぶ。
口は禍の元


むんぬしりはてやねん
物(むん)ぬ知り果てや無(ね)ん
物事には「もうすべて知り尽くした」という事はない。
人生は一生勉強だ。



やーなれどぅはーなれ
家(やー)慣れどぅ外(はー)慣れ
家でのしつけが身についてはじめて外での行動にも表れる。
人間としてのものの考え方や行動の仕方はまず家庭で作られる。



ゆくぬまたはっさち
欲ぬ股張裂(はっさ)ち
欲張った鷲が、二つの獲物に爪を立てたために股が張り裂けたという。
二兎を追う者は一兎も得ず


ゆはらむんぬたちあがい
ゆはら者(むん)ぬ立ち上がい
中身のない人間ほど頭を持ち上げて偉そうにして歩く。


ゆるあっきゅむんや くしゅくみゅん
夜(ゆる)歩(あっ)きゅ者(むん)や 糞(くしゅ)踏(く)みゅん
夜に出歩く者は、糞を踏んづけてしまう。
夜間外出はろくなことに出会わない。いつかひどい目に合う。


ゆるうぃりぬばか あさねぬみんぶ
夜(ゆる)起(うぃ)りぬ馬鹿 朝寝ぬ貧(みん)乏(ぶ)
夜更けまで遊んで朝寝すると貧乏になる。
怠け者はいつかは難儀する



よーどぅまーいかなーどぅきゅらい
空腹時(よー)どぅ美味(まー)い可愛(かなー)どぅ綺麗(きゅらい)
とてもおなかのすいている時は、何を食べてもおいしい。
好きになればすべて綺麗に見える。
あばたもえくぼ



わーあんとぅきぬなんぎや こーてぃませ
若(わー)あん時(とぅき)ぬ難儀(なんぎ)や 買(こー)てぃませ
若い時は楽をしようと思わないで 難儀なことでも(お金で買ってでも)挑戦しなさい。


わたやなーらわた
腹(わた)や半分(なーら)腹(わた)
食べ過ぎは健康上良くない。
何事もほどほどが良いという事。
腹八分


わるむんとぅあしでぃかわるぐちなろい いいちゅとあしでぃかいいくとぅしゅーい
悪者(むん)とぅ遊(あし)でぃか悪口習(なろ)い善人(ちゅ)と遊(あし)でぃか善事(くとぅ)しゅーい
悪いことをする人と遊んだら悪いことを覚え、良いことをする人と遊んだら良いことを覚える。いい友達を選びなさい。
朱に交われば赤くなる


われやこがたな
子供(われ)や小刀(こがたな)
子どもはよく使って、いろんな仕事に慣れさせなさい。