島口のことわざ集(テーキ話)

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しいじゃしや ねん くぇじゃしどぅ あん
しい出しや 無ん 食ぇ出しどぅ あん
稼ぐことよりも 食べ物の節約こそが大切だ。食べ物を節約して浮かした分しか蓄えはできないという。

しがたしや かまらん かいなしどぅ かまるん
姿しや 食まらん 腕しどぅ 食まるん
姿形振りだけ飾って歩いても、腕をふるって働かなければ食ってはいけない。生活をより良くしていく本質的に大事なものは、額に汗して働くことだと言っている。

しかば よーいよーい
急かば 緩い緩い
急がば回れ。あわてることはない。

しだとぅじ かんむぃてぃか なあじる かまさむん
年上妻 かんむぃてぃか 空汁 食まさむん
年上の妻を持ったら、粗末な食事はさせない。年上の妻は夫を大事にする。

しちやむぃじぐるま ちきやはしりま
節や水車 月や走馬
時節は水車のように一定の早さでぐるぐる巡っているのものであるが、一日とか一か月という時間が過ぎていくのは、馬が目の前を走り去るほどに早いものである。本来は、時の過ぎ去ることの早さと、それの伴わぬ人の営みを戒めて言っているが、苦しい時があれば楽しい時もあるという世の中の有為転変を言う場合も多い。=「節やぐりぐり浮世や水車」

しむちきしわすや きりあしなかま みっしゃうどぅるん
霜月師走や 切り足中ま 三歩うどぅるん
十一月(霜月)は十二月(師走)は、切れた草履でも三歩は歩く。正月を前にした忙しさを言ったテーキ。

しゅい(かみそり)こーいゆか といしこーれ
剃刀(かみそり)買いゆか 砥石買れ
剃刀を買うよりも砥石を買って磨きなさい。?

しゅてぃちぬ うばなぬ しょりりや ながむぃぬあがり
蘇鉄ぬ 雄花ぬ しょりりや 長雨ぬ上り
蘇鉄の雄花がしおれたら、梅雨は上りである。天候に関するそのものズバリのテーキ。

しゅんさば ゆうぇせ
損さば 祝せ
損をしたからとて悔むな。それがかえって幸福を招くことになる基になる。