加計呂麻良いとこ

6月6日(土)晴れ

ばばは、これまで7年間、加計呂麻で生活した。

30数年前に4年間と、約10年前に3年間・・・・・

「加計呂麻慕情」という歌に「鳥もかよわぬ 加計呂麻島に・・・・」という歌詞がある。

いかにも絶海の孤島のようなイメージがあり、

加計呂麻の方々は「鳥も通う加計呂麻島に・・・・・」と

歌詞を変更して歌っていた。

ばばも転勤の時、上司から「勤務地は加計呂麻です」

と告げられた時は、ショックで赴任拒否まで一時は考えた。

しかし・・・・・・・・・・

加計呂麻は楽園だ。

自然が豊か、人々はあくまで善良で優しい・・・

ちょっと世俗を離れて暮らしたい時など、ピッタリの場所だ。

行く時こそ不安だらけだが一ヶ月も住めば

誰もが「楽園」だと感じるはずだ。

ばばは加計呂麻の勤務地に行くべく、徳之島から約2時間半船に乗り古仁屋で下り

更にフェリーに乗り換え約20分。

港についても迎えは無し、何処へ行けばいいのか????

港で勤務地の場所を聞き自家用の軽自動車で山道を進むが

途中、土砂崩れで前進できなくなり、立ち往生していると

前方からあせびっしょりの女の方が走ってきて・・・・

迂回して職場へ向かうようにとのこと・・・・

迂回と言ったって、始めてきた土地で何処へ行けばいいの?

ここは山の中よ・・・・

こんな時頼りになるのがじじ。

だって、じじは加計呂麻で約10年過ごしていたからね。

狭い山道で何とか方向変換をし迂回路へ。

約40分くらいで新職場へ着いた。

ほどなくばばの荷物が着くと、集落中の方があちこちから集まって下さり

あっという間に片づけ終了。

翌朝は、アカヒゲの鳴き声で目が覚めた。

職場まで玄関先から120歩。

行き交う方々が丁寧に挨拶して下さり、言葉をかけて区下さる。

でも、ほとんどが70才以上の年配の方々ばかり。

ばばが生活した集落は歩いて6,7分もあれば集落一周できた。

何と集落の生活排水を流す溝には大ウナギもいたよ。

職場から1分で海。

砂浜は白く、水は透明。

気持ちよさそうに泳ぐ魚の姿や、時には大きな貝も見えた。

そんな海でシーカヤックに乗ったり、泳いだり・・・

夕方ともなると、沈む夕陽が綺麗で・・・・・

その夕陽を見ていると小さなクヨクヨ・ムシャクシャなんか吹っ飛んでしまう。

集落に「売店」とよばれる小さな店が2軒。

お米、塩、酒、ちょっとしたお菓子など、日常生活に必要な最低限の物は買える。

売店にない品物は車に乗って山を越え、フェリーに乗って古仁屋に渡り

20分ほど駆け足で店を回り、さっさと買って

また個人の瀬渡し船のような船で戻り、車で山越えで帰る。

小さな集落内の生活なので、土曜日は毎週のように古仁屋に渡り

さらには奄美市まで足を延ばし、ショッピングをしたり美味しい物を食べたり。。。

これがばばの一番の楽しみだった。

こぢんまりとした集落での3年間の単身生活。

今になって思えば、楽しい思い出ばかりだ。

集落の方々とのおつきあいはまだ続いている。

善良で、義理堅いおじいちゃん、おばあちゃんにもう一度会いに行きたい!

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