○をくいしばれ他、恐竜の卵

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4月6日(月)曇り

先日帰省した孫たちを見ていて

(これは書き留めておかなくちゃ)と思うエピソードが

いくつかあったので書いてみよう。

 

その1・・・目をくいしばれ

去年帰省した時のシュンは「ゴォーオンジャー」なるヒーローに興味を持っていた。

しかし、今年は「ケロロ軍曹」なるキャラクターに興味を持ち

帰省2日後かに、じじと一緒に近所のビデオ屋さんで

DVDを借りてきては繰り返し観ていた。

ばばと一緒に行った書店でも「ケロロ軍曹」関連の付録が付いている本を買った。

付録を組み立て、ビデオを観、いっぱしのヒーローになった気分になっていたのか?

ある日、お茶を飲んでいるじじ、ばば、シュン母に向かって

「目をくいしばれ〜〜〜っ」と叫んで突進してきた。

3人はキョト〜〜〜ン。

直後にお腹を抱えて大笑い!

「目をくいしばれ」なんて今日まで生きてきて一度も聞いたことがない言葉。

「シュン、目をくいしばれって、こういうこと?」とじじは両目を固くつむって茶化す。

シュン母は、「シュン、目をくいしばるじゃなくて、歯をくいしばるって言うんでしょ」

と真面目に解説。

ばばはいつまでも可笑しくて笑いが止まらなかった・・・・・・・・・・・・・

 

その2・・・恐竜の卵

シュンは徳之島に同級生の友達が一人いる。

その友達の名は、Rくん。

じじとR君のおじいちゃんが同級生で友達。

シュン母とR君のお母さんが同級生で大の親友。

そして、R君とシュンも同級生でお友達。

 

このR君と遊んだ時にR君が「恐竜の卵」の話しをしたそうだ。

R君が持っていたのはゴム製の恐竜のオモチャ。

これは、初めは卵に入っていて、その卵を水に浸けておくと

48時間か72時間後に卵が割れて恐竜が生まれる?のだそうだ。

この話を聞いたシュンの心は完全に「恐竜の卵」に総支配されてしまった。

こうなったら「目に入れても痛くない孫」のために

ばばも一肌脱がにゃ仕方あるまい・・・ということで

シュンを連れスーパーへ。

ところがここには「恐竜の卵」は一個しか無かったのでそれを買った。

しかし、家で待つ3才の弟リョウが必ず欲しがるのは分かっている。

取り合いにならないために、もう一個買おうとスーパーを回ることに・・・

2軒目のスーパーにはなく3軒目へ。

ここでは最初買ったのと違う「恐竜の卵」があったので買って帰った。

 

恐竜の卵は普通の鶏の卵大で外見も感触もよく似ている。

この卵が割れて恐竜が生まれるなんて、待つのが楽しいだろうな。

でも・・・シュンとリョウが72時間も待てるだろうか?

 

家に帰るや、透明なプラスチック容器に水を入れ恐竜の卵を入れ

興味津々じぃっと見守るシュンとリョウ。

他の遊びをしながらも卵が気になるようでしょっちゅう覗いている。

その日は何事もなく、次の日。

卵の表面が少しだけひびが入っているような・・・気がしなくもない。

シュンは覗くだけでは飽き足りず卵を触ってみたりしていたが

そのうち、ポトンと水中に落としてしまった。

・・・と、卵の表面に完全にひびが入り、

続いてシュン母が持ち上げたリョウの卵もポトンと水中に。

そして、これまたヒビが・・・・・・・

さぁ、こうなるとますます興味津々。

卵のヒビの間から何か見えているんだもの・・・・・・・・・

卵の殻を強制的に割りたいのを我慢しつつ2日目も過ぎた。

そして48時間経過。

 

次の日、シュンが卵を覗き込みながら何か歌を歌っている。

素知らぬ顔で近づき耳を澄ますと、「キラキラ星」のメロディ−で歌ってる。

♪恐竜の卵さん、お母さんはいないけど

僕が優しく育ててあげるからね

心配いらないよ〜・・・・・♪。。。と。

真剣に繰り返し歌っているシュンの姿が微笑ましく

ばばは急いでノートにシュンが歌っていることをメモした。

男の子にも母性本能みたいな優しさがあるんだね・・・・・

 

その日、恐竜の体の色がはっきり分かるほどにヒビは大きくなり

シュンの恐竜は目の色が赤いことまで分かった。

そして、昼過ぎ友達のR君が遊びに来てシュンに言った。

「シュン君、卵の殻を剥かないとダメだよ〜。

そして殻を捨てなきゃ恐竜生まれないよ」だって。

エ〜〜ッと思ったけど、ばばが水と卵の殻を捨てた。

むき出しになった恐竜は(これが卵の中に入っていたの?)と思うくらい

膨らんで結構大きくなっている。

しかし、もっと大きくなると言うR君の言葉を信じて

むき出しのまま又水を入れたプラスチック容器の中へ。

 

しかし、恐竜の全貌を見てしまったシュンとリョウの興味は半減。

他のことへと心も体も向かってしまった。

その後も丸1日水中で過ごした恐竜は水から引き揚げられ

シュンとリョウと共に飛行機に乗って東京へ行ってしまった。

 

「恐竜の卵」って本当によく考えられたオモチャだな。

48時間から72時間以内に卵から恐竜が生まれるなんて・・・

本当は、自然に卵が割れて上流が生まれる瞬間を見たかったけど

子どもの好奇心には勝てなかったな。

人為的にひびを入れられ、皮を剥かれ無理矢理生まれさせられた2匹の恐竜。

今、東京のシュンとリョウのおもちゃ箱の片隅に入っているだろうか?

 

でも、ばばは、シュンが卵に向かっていた歌を聴いただけでも良かったと思う。

 

今日はシュンの入学式。

1年生になったらクラスで生き物を育てたり

各自で朝顔など草花を育てる体験もするだろう。

あの恐竜卵に向かって歌っていた「♪僕が優しく育ててあげるからね〜♪」の

気持を持ち続けて欲しいとばばは祈る。。。。。

 

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