見つけた

2月22日(木)小雨
昨年夏、親友のSちゃんから殻付きのピーナツをもらって、
そのまましまい込んでいた。
「しまった!」と思い、殻を剥くことに。

ピーナツは、シマでは「ジマムィ(地豆)」と言う。
これまでも何回かブログに書いたが、
地豆は農家だった我が家では、貴重な現金収入として重宝されていた。
種まきから、収穫、殻剝きまで、全過程を、ばばも手伝っていた。

ピーナツの皮剝きは、ばば達子どもにとっても
貴重なお小遣い収入源で有り難かった。
夏の暑い日、木陰に筵を敷いて、その上に広げられた地豆を
1個、1個皮を剥いていく。
地豆を聞き手の反対の親指と小指で軽く挟むような感じで掌に乗せ
表側の上部を聞き手の親指でキュッと押すと、殻が割れる。
殻をふたつ割りにした状態で豆を取り出していく。

何名かの友達と一緒に、お喋りをしながら頑張った。
無心で豆を剥き続け、数日続けると
いつの間にか聞き手の親指の腹にはマメが出来て
痛くて殻が剥けなくなる。
すると、青竹の細目野茂のを30?位切って来て
それを半分から折り曲げて、それに豆を挟んで殻を剥き続けた。
いくら頑張っても、1日頑張って100円位だったかなぁ?もらえるのは。
剥いた豆が1カップになると10円もらえた。
その時は、カップでは無くて今の1カップ分入る1合升を使っていた。
1合升の他に、5合升や1升升もあった。
豆を剥かせてくれている家の人は、山盛りにして計るので
ばば達は5合くらいあると思っても「もう少し頑張って」と言われたり・・・

子どもの頃の地豆剝きを思い出しながら、ばばもSちゃんからもらった
地豆の皮をせっせと剥いた。
小粒だけど、カラッカラに乾燥しているので、予想以上に固い。
親指の腹が少し痛くなったけど、昼食の準備までんの約40分
頑張って、頑張って剝き続けたけど終われず。
食事を終わった後も、20分ほど頑張ってやっと剥き終え
ボールに入れて水に浸けた。

地豆は味噌豆にしたり、砂糖豆(ガジャ豆)にしたり、煮豆にしたり
ご飯に入れて地豆ご飯にしたり、塩ゆでにしたり、
細かく砕いて呉汁にしたり、地豆豆腐にしたり
色々使えるけれど、最近は面倒くさいので、塩ゆでの超シンプル料理ばかり。
料理とも言えないかな?
豆を一晩位水に浸けておいて、次の日、圧力鍋で少し圧をかけて
減圧して完成!
おかずにもおつまみにもなるから、助かる。

早速、剥いた豆はボールに入れ、水を満たして浸けた。
30分位経って、姉が寄ってくれ、声をかけたので
慌てて出てみると・・・・浸けた豆が外に3個位落ちている。
犯人は誰じゃ???
ヒヨドリか?スズメか?
メジロやウグイス?

♪ぽっぽっぽ はと ポッポ
豆が欲しいか そらやるぞ
みんなで仲良く 食べに来い♪
って唄があったけど、この歌知っている人はばば達の年代から上か
ちょっと下の年代の人達かなぁ?

我が家の近所にはキジバトもよく来るから、もしかして?鳩がつまんだのかな?
姉が寄らなければ、鳥たちに好き放題食べられていたかもね。
すぐ、別のボールで蓋をしたけど・・・
せっかくSちゃんからもらった、貴重な豆。
大切にいただかなくちゃ。

・・・と書いて、あとひとつ・・・
Sちゃんからもらった地豆の横に、
去年10月、大好きな先輩T姉さんから頂いた豆も・・・
こちらは、皮が剥いてある。


重さを量ると、1,5キロもあったよ。
今、島内産の地豆はとても高価!
普通、お店で売られている物は、ほぼ中国製。
700グラム入りの中国産の豆を買ってきて、使っていたけど
せっかく頂いた、貴重な貴重な自家製地豆。
1,5キロの実を集めるのに、どれだけの皮を剥いたことだろう?
きっとご主人のH兄さんと一緒に剥いて下さったんだろうな?
「ばばちゃんに上げよう」と思いながら、1個1個剥いて下さったのかなぁ?
大先輩のご夫婦が、ばばの為にこんな大量の豆を・・・
と考えると、食べるのが勿体なくなる。
でも、感謝しつつ頂いて、直接お目にかかれた時に
改めてお礼を言った方が良いよね・・・

明日は、親友Sちゃんの地豆を茹でて
完食したら、T姉さんの豆を頂こう!
種まきから収穫、そして乾燥、皮剥き
大変な手間暇かけた「地豆のプレゼント」
本当に「ありがとう!!」以外言葉が無い。
ばばは幸せ者です。

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ばば
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