留守のだったお陰で・・・

3月10日(火)曇風強
今日は、冬に逆戻り?と思う位寒くて、風も強かった。
だから、お昼3時前になってある事を思いついた。
いつも水仕事をしている友人がいる。
その友人に、淹れたての熱いコーヒーを届けようと。
そして、帰りには、お墓掃除のついでにお墓参りをしよう。

ポットにコーヒーを入れて、あり合わせのどら焼きを持って
友人宅へ・・・・
ところが・・・・鍵が閉まっている。
こんな事なんて、今までほとんど無かったのに・・・・
何か急用が出来たのかな?
友人宅の傍に車を止め、帰りを待ったけど帰るようすがない。
娘や姉にメールをしながら、車中で待っていた。
4時になっても友人は帰らない。
のっぴきならないことがあれば、ばばに連絡をくれるはず。
それにしても、こんなに長く家を空けることは無いはずだけど・・・・
気になりながらも、待っている時間が勿体なくて
お墓へ直行した。
自宅と墓は目と鼻の先・・・といえる距離だけど帰らず、お墓へ。
一昨日、実家のお墓参りは済ませてきたけど
じじ宅のお墓参りをしてなかったから、ずっと気になっていたから。
県道に車を止めたら、通行車輌の迷惑になるかも知れないから
わざと裏道を通って、駐車し、お墓へ向かった。
前回お墓参りをして、大分日にちが経っていたけれど
雑草もそんなに生えていなかった。
「30分頑張るぞ!」と気合いを入れ、小指の先より小さな雑草を
1本、1本、片っ端から抜いて、ビニル袋に入れていった。
あまりに雑草が小さすぎて、指先が痛いけれど、我慢、我慢。
30分と時間を決めたが、けっこう作業は捗り
抜ける雑草は全て抜いた。
その後、湯飲みや盃を奇麗に洗って、お水などを替えて 
お墓の周囲に箒目を立てたら、とても清々しい気持ちになった。

じじと結婚以来、自分のことを犠牲にしてでも
じじとばばを助けてくれた、父と母。
その父と母あればこそ、今の我が家の生活がある。
「今、私達が平穏に過ごせているのは、誰の陰?」と
ばばは、食事中などにも、じじに聞くことがある。
じじは、わざとふざけて「自分たちが真面目に頑張ったから」と
いう事もあるけれど、本当は分かっているんだよね。

じじとばばが結婚した時、父は、ばばに
「小学生の頃から憧れていたやりたい仕事に就けたんだから、
結婚で辞めることはないよ。出来るだけ父ちゃんと母ちゃんも協力するから。
本当に仕事がきつかったり、辞めたいと思う時はいつでも辞めて良いから。
やりたいだけ頑張って良いんだよ」と言ってくれた。
その言葉に違わず、生後3ヶ月から、海を隔てて働くじじとばばに代わって
我が娘達を育ててくれ・・・・・じじとばばが働きやすいように
ずっと協力してくれた。
そんな両親への感謝の気持ちを忘れたくないし、
じじにも忘れて欲しくない。
「今の生活があるのは誰のお陰?」とじじにも声をかけることで
「両親への感謝の気持」を、ばば自身、確認しているのかも知れない。
お墓に行けば、「ばばちゃん、行っていらっしゃい」
「ばばちゃん、お帰り。お疲れ様」と毎朝夕
ばばを送り、迎えてくれた父の笑顔が見える様な気がする。
今、ばばが出来ることと言えば、仏壇に手を合わせ
お墓を綺麗に、定期的にお参りをする事しか出来ない。
お墓に置いている、湯飲みには、我が家の娘達が
敬老の日に父にプレゼントした物で
「だいすきな、おじいちゃん」と言う文字が書かれている。
その湯飲みを見ると、娘達が幼かった頃のことを思い出したりして
胸が熱くなることもある。
孫達からプレゼントされた湯飲みに、ばばが水を注ぐ・・・・・
お墓の前で、「家族一緒」という思いになる。

お墓に滞在したのは40分位だったけど
たまたま友人が留守だったお陰で、
少しだけ親孝行が出来た様な気がして、友人にも感謝!

 

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ばば
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