頑張れ!はな垂れ坊主!

5月11日(月)曇り

坊主・・・何て言葉使いたくないけれど

昨夕の散歩帰りに見た小さい男の子はまさに

「はな垂れ坊主」「はな垂れ小僧」という表現が

一番ピッタリの気がした。

今時の子どもたちは風邪をひいた時は鼻水を垂らしているが

ばばが子どもの頃は、顔も薄汚れ

鼻水を垂らしている子なんかザラだった。

ばばも、サトウキビを思いっ切り食べた後など

口の周りは黒い粉のような物を付け、平気で遊んでいた。

鼻水が出ても、ハンカチなどという洒落た物はなく

手の甲でぬぐって、そのぬぐった後が乾いてますます顔は汚れる。

それでもみんな元気いっぱい。

学校が休みともなると、裸足で野山を駆けめぐり、虫や草と遊び

川に潜っては魚を追いかけ、土手から川に飛び込んでは水しぶきを上げ

日長一日楽しく遊び回っていた。

 

ばばが仕事を始めて何年かは、子どもたちは、ちり紙で鼻をかんでいた。

しかし、それから何年か経つと

「ちり紙って何ですか?」と子どもから聞かれるようになり

鼻をかむのも手を拭くのも「ティッシュ」に取って代わられた。

 

懐かしいなぁ〜〜〜

おっと〜昔の思い出に浸っている場合じゃないでしょ、ばば。

昨夕見た「はな垂れ坊主」の話しはどうなったの?

 

ばばは、小鳥の写真を写すというじじと別れ、

一人家に向かって歩いていた。

早めに返ってシャワー浴びて、父の介助に行かなくちゃ。。。。と思いながら。。。

すると、ばばの前の方から3人のチビちゃん達が来た。

姉弟とその友達か?

それとも三人姉弟?と思いながら近づいてくる子どもたちを見ていた。

年の頃は?一番先頭が5才くらいの女の子。

補助輪付きの小さな自転車を力一杯漕いで来る。

その後は4才ぐらいの男の子。

これまた補助輪付きの小さい自転車を必死に漕いで

先を行く女の子の後を追っている。

その後から、さぁ、いよいよ「はな垂れ坊主の登場!!!!」

3才か、4才の男の子が必死に走っている。

前2台の自転車を追っていることは確か。

自転車と、子どもの足・・・・・・・

勿論、自転車が速いよねぇ〜〜〜。

はな垂れ小僧は、大声で何か叫びながら走っているけれど

何と言っているのかは分からない。

「オ〜〜イ、待ってぇ〜〜〜。僕と交代〜〜〜」とでも叫んでいるのだろうか?

いよいよ、坊主がばばの目前に近づいてきた。

その顔がはっきり見えるようになった時、ばばは一目で小僧が気に入った。

顔はあちこち汚れ、鼻水というか、青ばなを垂らし・・・・・

足を見て、また、ぶったまげた。

何と小僧、片足は青い雨靴を履き、片足は裸足のまま・・・・・・・

その顔と足を見てばばは昭和3,40年代の子どもの姿をそこに感じた。

 

坊主は、ばばの横を駆け抜け、前を行く男の子に追いついた。

ばばは、興味津々で立ち止まり、

坊主の様子を見届けずにはいられなかった。

 

さて、前行く自転車に追いついた、はな垂れ坊主、

自転車の後部を引っ張り、大声で何か言い、

時々自転車に引っ張られながらも、なお引っ張り続けている。

さらには、なかなか自転車から降りてくれない子を

引きずり降ろそうとしているようだ。

数分が過ぎ、奮闘むなしく、相手が降りてくれないと見るや、

次は無理矢理自分が男の前方に跨って二人乗り態勢をとろうとしている。

ここまでされて、やっと男の子は自転車から降り、

はな垂れ坊主がハンドルを両手でしっかと握った。

 

その後・・・・・・・・・・

はな垂れ坊主は、颯爽と自転車に乗り

片足雨靴、片足裸足で一生懸命自転車を漕いで

首を振り振り、遠ざかって行った。

 

4才前だろうか?

4才になっているだろうか?

あの、逞しいはな垂れ坊主に、また会えるだろうか・・・・・

 

もう一度会ってみたい。。。。。。。。。。。。。。

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