一才しか違わないのに

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じじの夕食は、刺身と7,8種類のツマにほんの少しのご飯とおかず。

刺身のツマはパパイヤ・人参・玉ねぎ・小松菜・

ほうれん草・水菜・大根・アロエ等々。

 

じじは年に何回か上京するが、

東京では三度三度の食事は全て自分で準備する。

♪なのに〜〜〜どうして〜どうして〜どうして〜島では何も出来ないの〜♪

 

さっき、夕食の時、タッパーに入った薄切りの玉ねぎを見て

「こんなに薄くは切れないな」とじじ。

「じじ〜それは、スライサーでやればいいのよ」とばば。

しかし、次のじじの言葉にばばは卒倒しそうになった。

テーブルの上のカットされた水菜を見て、

「これはどうすればいいの?」

しばし、ばばはじじの言っている意味が分からなかった。

なんでぇ〜、カットされた水菜を見て「これはどうすればいいの?」って、

どんな意味??

で・・・・答えは一つ「それは、水菜を切っただけ」、ただそれだけ。

 

次に茹でたほうれん草を見て「これは茹でればいいの?」って。

もっちろん!。

じじ変だぞ〜〜。

 

じじは今日は朝から散髪に行ってきた。

 

じじの髪型はばばと結婚した時はウエーブがかった7・3分けだったが、

結婚式が終わった途端、短く短くカットしてばばはびっくりしてしまった。

短髪に薄く色のついたメガネ。

その格好は昨日までのじじとは全く別人で、すご〜〜く怖く見えたから。

 

そんなじじが仕事をしていた頃、鹿児島から赴任してくる同僚を迎えに港に行った。

たまたま、じじの友人Tさんと二人で行ったのだが

Tさんもじじと同じく短髪にサングラスをかけていたらしい。

似た格好の二人に迎えられ、船から下りた同僚は内心びびってしまったそうだ。

(今度の職場にはこんな怖い人が二人もいるんだ)と・・・・・・

てっきり、「あるスジの方」に間違えられたじじとTさん。

 

でも、この髪型をするとじじは若く見える・・・・・・・・・・・らしい。

だから、今日も散髪から帰ったじじは、

「これで又ばばの長男坊になれたぞ」って喜んでいる。

旅行でじじとばばが歩いていたら、見知らぬ人から

「親子ですか〜」と言われ、すっかり有頂天になってるじじ。

 

いいですよ〜〜ばばなんか、どうせ6才上の姉よりも年上に見られ

20代の頃から「Mちゃんのお姉さんですか?」って言われ続けているから。

もう慣れっこですよ〜〜〜と、内心悪態をつきつつも

一才しか違わない(勿論じじが上ですよ〜)じじのお母さんに見られるなんて

ばばって、よっぽど老け込んでるのかなあ。。。。。。

 

よ〜〜し、明日から髪の毛はキンキラキンのクリンクリン

真っ赤な口紅、赤い靴・・・・

なんなら、膝上30?のスカートで闊歩してあげようではありませんか〜〜〜。

 

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