未だに・・・

7月16日(土)曇り時々晴れ

今日は、密かに(もしかしたら?雨が降ってくれるんじゃ無いかなぁ)と

期待したけど、この時間まで、一粒の雨も降りませんでした。

今日「7月16日」という日は、ばばにとっては忘れられない日。

母の命日なのです。

母が亡くなって、27年・・・・あっという間でした。

今でも、折に触れ、亡き母が言った言葉など思い出します。

母は、ばばが子どもの頃から、諺などを沢山教えてくれた。

すぐ浮かぶ諺は「努力に勝る天才無い」「正直の頭に神宿る」

「天知る、地知る、我知る」かなぁ・・・・・

ばばは、頭も良くないし、勉強はしないし、本当に野原を走り回って遊ぶ子どもだった。

中学生の頃だったかなぁ?ばばの時代は期末テスト?等の成績を

一覧表にして配布する時代だった。

その一覧表を見ながら、母が言った言葉が「努力に勝る天才無し」。

ばばは、国語は大好きだったけど、理数系は全く苦手だった。

母の言葉に刺激され、苦手教科は、テスト前になると、ただひたすら丸暗記した。

高校入試を控え、ばばは行きたい高校があったけれど

大学を卒業した兄が、初任で赴任する高校へ行き、炊事などをしながら

兄と一緒に住んで生活しなさいと言われ、受験の数ヶ月前に急遽、進路先を変更した。

たまたま、当時中学校の教頭先生だった方が、兄が赴任する島出身で

「○○高校は、みんな頭が良いよ。そこへ行きたかったら一生懸命勉強しないと

合格は難しいよ」と言われ、ますます不安にはなった。

当時は、中学卒業したら集団就職で島を離れる友達も多かった。

ばばも家の経済状況とか考え、進学はしたいけど、でも、島外の高校へ行きたい!

となると、下宿代とか余計なお金がかかってしまうなぁ・・・と思った。

後になって考えると、兄と同居させることで、

両親にとっては安心な面も大きかったのだと思った。

炊事なども、殆どしたことの無いばばが、急に親元を離れ島外へ行き

兄とふたり分の食事を作り、家事をする・・・・

炊事と言っても、ご飯を炊いて、お味噌汁を作って、野菜を炒めて・・・・

卵焼きとか作って・・・本当にこれ位しか出来なかった、ばば。

家事をしながら、高校へ通う、大きな転換点だったと思う。

兄が同じ学校にいるから、テストであまり悪い点数をとると、兄に恥をかかせてしまう。

島を離れ、兄と暮らすようになって、ばばの考えも大きく変わった。

数学は元々苦手。

理科では生物は好きだけど、科学は大の苦手。

社会は歴史は好きだけど、地理は大の苦手。

兄に恥をかかせたくないという一心から、必死に丸暗記をした。

何とか赤点はとらずに、高校卒業は出来た。

その後は好きな道へ進むため、自分で色々調べ、進学先を決め進学。

卒業後は、小さい頃から憧れていた仕事にも就けた。

大人になり結婚し、自分が親になって、初めて母の気持ちも理解できるようになった。

あまりに厳しい母に、子どもの頃は反抗し、目の届かないところでは母に悪態をつき

本当に「なんで、うちの母は、こんなに厳しいの?」と恨めしく思う事も多々あった。

でも、今は「母がいなければ、今の私の平穏な生活は無かったかも」と、良く思う。

厳しい反面、、大きな母の愛を感じさせる出来事も沢山あって

今、思い出しても涙が出そうになる。

両親に、面と向かって「ありがとうございました」と直接お礼を言ったことは、ほぼ無く、未だに悔やまれる。

だから、せめて、母の日や父の日、そして両親の月命日、

お墓参りに行く時は、必ずお墓の前で手を合わせ、感謝の言葉を口に出すようにしている。

でも、やはり最後には「これからも、私たち兄弟姉妹や、家族をお守り下さい」とお願いをする。

何年経っても、両親に甘えているなぁ・・・・と思いながら・・・・

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