急に・・・みのむし いと あわれなる
3月21日(木)晴れ時々曇り
現在、お昼1時過ぎ、我が家の室温20,1度、湿度35%。
外に出ると、青空と白い雲が見え、気持が良い。
海の様子はまだ見ていないけれど、波が穏やかになっていると良いなぁ・・・
天気が良いから、裏庭の雑草に除草剤を撒いたり、室内で戸棚の整理をしたり、朝から動き回った。
ここ数年のばば、急に昔学校で習った文章とかが頭に浮かぶことが多い。
理数系は全くのチンプンカンプンなのだが、国語と古典は大好きだった。
今日は、昼食時、何故か清少納言の枕草子に書かれている「みのむし いと あわれなる・・・」
という文が浮かんだ。
「みのむし、いとあはれなり。鬼の生みたりければ親に似てこれもおそろしき心あらんとて・・・」まではすぐに出て来て
最後の方の「ちちよ、ちちよ、とはかなげに鳴く、いみじうあはれなり」は分かるのに
その間の文が出てこない。
「まぁ、いいか」と諦め、じじに「ねぇ、蓑虫って、何の幼虫だった?」と聞くと
じじは、スマホを使って、すぐに教えてくれた。
子どもの頃とかは、よく木の枝などに下がっている蓑虫を見たことがあるけれど
ここ数年は、全く見たことが無い。
じじが調べて教えてくれた後、自分でもネットで調べてみたら、次のような解説があった。
本物の蓑虫は鳴かない。蓑虫は蓑蛾という蛾の幼虫である。
雄は蛾となってその蓑を脱ぎ捨てるが、雌はそのまま蓑の中で成虫となり、一生蓑から出ることはないと。
又、別の解説では
「みのむし、いとあはれなり。鬼の生みたりければ親に似てこれもおそろしき心あらんとて、
親のあやしききぬひき着せて、・・・・風の音を聞き知りて、八月ばかりになれば、
ちちよ、ちちよ、とはかなげに鳴く、いみじうあはれなり」とあります。
このミノムシを鬼の子であるとして、親は子をうとましく思い、
きたない衣をかぶせて、秋風の吹く頃には戻ると言って逃げた。子はその
言葉を信じて、「ちちよ、ちちよ」と鳴いていると言うことです。
「ちちよ ちちよ・・」という言葉は、お母さんを求めているのかな?と思ったけれど
雌は、産卵後もサナギから出ることはせず、そのまま死んでしまうのだとか。
だから、ミノムシを置いて逃げたのは雄で、幼虫は「父よ 父よ」と呼んでいるんでしょうね。
高校の頃、こんな事も習ったかなぁ・・・と思いながら、
「みのむし いとあわれなる・・・」の文を暗唱してみようかな?と思っているばばです。
それと、ミノムシの実物とも出会えたら良いなぁ・・・・