一転

12月10日(金)晴れ時々曇り

薄手のシャツでも気持良い暖かさの徳之島です。

夜、濡れ縁に立てば夜香木の花の香りが漂い

朝、外へ出ればギンモクセイの芳香が・・・

どちらの香りにも癒やされている、ばばです。

「人生一寸先は闇」「禍福は糾える縄の如し」とか言われるが

ばばは、一昨日、まさに、その体験をした。

一昨日夕方、ばばはあるお店に寄った。

お友達に届ける食パンなどを買いたくて。

幸いなことに、ばばが買う予定の食パンは1個だけ残っていた。

すぐトレーに乗せ、店員さんにお願いをした。

食パンをカットしてもらう間、パンと一緒に届ける飲み物を選んでいた。

飲み物を持ってパン代と一緒に精算しようとした時

パン工房の中から、焼きたての食パンを持ったお店の方が出て来た。

ばばが、思わず「もう少し待っておけば良かったですね。

そしたら焼きたてのパンが買えたのに」と言うと

パンを持って出て来た方が「ばばちゃん、焼きたてのパンをいつものように

カットしましたよ」って。

何て、ありがたい事でしょう!

「お心遣いありがとうございます。嬉しいです!」と言うと

「いえ、いえ、とんでもないです」って。

顔見知りの方だったからかなぁ?

それとも、ばばが、もう10年以上、同じ食パンを買い

カットしてもらっているからかなぁ?

それにしても嬉しくて、レジの方と、パンを作っている方に

しっかりとお礼を伝え、温かい気持ちでお店を出て、友人にパンを届け

幸せなホッコリした気持ちで帰宅した。

そろそろ、夕食の準備でも始めようかな?と思っていたら

突然携帯が鳴って、出ると、実家集落の先輩から。

ばばが長年お世話になっている先輩Y兄さんが亡くなったとの知らせだった。

聞いた途端、ヘナヘナと座り込みそうになった。

まさか!!!あのY兄さんが・・・・

すぐ、じじにも声をかけたら、じじも「エェ~~ッ」っと驚いていた。

「今夜がお通夜なんだって。すぐに行って来よう!」と

ふたりとも着替え、すぐ斎場に走った。

家族葬ということで、斎場にはご家族と、Y兄さんと親しい方々がおられた。

奥様は、ばばを見ると泣き崩れ、しっかりとばばの手を握り肩を震わせて嗚咽した。

まさか、まさか・・・信じられない。

少し体調を崩していると聞いてはいたが、まさかこんなに早くお亡くなりになるなんて。

Y兄さんとは近い親戚ではあるが、年が離れていて、小さい頃一緒に遊んだという記憶などは無い。

でも、不思議なもので、ばばの両親亡き後、庭の盆栽や木が伸び放題になっていた時

このY兄さんが、シルバー人材センターで働いていると言うことが分かり

指名して、庭木の伐採や、盆栽の剪定をお願いすると

そては、それは、もし今、父が生きていたら、どんなにか喜んでくれただろう?

と言うほど、庭をきれいにしてくれた。

それ以来、ずっと定期的に、実家の庭木の剪定や伐採を、Y兄さんにお願いしていた。

でも、2年ほど前、兄さんが少し体調を崩しているとは聞き、

兄さんが回復されるもでは・・・と別のシルバーさんに、仕事をお願いしていた。

まさか、まさか、こんなに早くY兄さんとの、お別れの日が来るなんて・・・・

信じたくないけど、事実・・・・・・

一昨日のお通夜、昨日はお兄さんの告別式で、朝から夕方まで参加してきた。

実家集落のお墓までお兄さんを送り、ついでに実家へも寄ってみた。

庭木は、別のシルバー人材センターの方が剪定とかして下さっていてきれいだったが

庭は雑草が生え放題になっていた。(実家にも長らく寄っていなかったからなぁ)

実家の庭に立つと、一生懸命に庭木を剪定していた、在りし日の兄さんの姿が見えるようで

いっそう悲しくなり、すぐ、車に戻り家路についた。

ばばより5才先輩のY兄さん、本当に色々お世話になりました。

車の中でも、ずっと在りし日のY兄さんの笑顔が目に浮かぶ、昨日のばばでした。

投稿者プロフィール

ばば
ばば
最新の投稿

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です