1個の石が繋いでくれた・・・

11月16日(水)晴
今回の鹿児島へのひとり旅、全てはこの1個の石から始まった。

この石は,前にもブログにアップした記憶があるが・・・
ばばが、今から約18年前単身赴任で加計呂麻に行き
仕事をしていた時に貰った物。
ばばにとっては宝物で、ずっと玄関に飾ってあった。

くれたのは,当時当小学校1年生だったMちゃんとYちゃん。
全校児童も約10名で、1年生はMちゃんとYちゃんのふたりだけだった。
ある日、ふたりが可愛いプレゼントをくれた。
それが写真の石だ。


ふたりは,学校の前の浜で拾ったこの石にマジックで顔を描き、
顔の下には、それぞれ平仮名で,自分の名前を書き
石の側面には「ばばちゃん 先生へ」と書いてある。
そして、ふたりで一緒に,この石をばばに手渡してくれたのだ。

この石を貰ってから、すでに20年近くになるが
何故か可愛らしくて、愛おしくて、ずっと身近に置いてあった。
転勤して,職場が変わっても,この石は重し代わりに
ペーパーウエイトとして使っていた。
ばばにとっては,大事な大事な石なのだが・・・

つい2週間ほど前,封書が届いた。
普段見慣れない上等な封書・・招待状で、差出人はMちゃん。
もどかしい思いで封を開けると、11月12日に鹿児島の○○で
結婚披露宴をしますので、もし、じじさんがお元気でしたら
いらして下さいませんか」とMちゃんの字で書かれている。
じじが大手術をした事も知っていて、
じじの体調を気にかけてくれているのだ。

半日ほど迷った。
でも・・玄関に置いた石を手に取って,しばらく考えた。
披露宴まで、あと10日・・・早く決断しなくては・・・
じじに話してみた。
すると「行かなくて後悔するより、行っておいで。
僕の事は心配いらないから・・」と即答。
その日のうちで,招待状を返送し,飛行機のチケットを買いに走った。

そして、11日に島を発ち、12日披露宴に出て、13日帰島となったのだ。
ばばは、鹿児島へ行く時も「宝物の石」を持って行った。
Mちゃんに,お礼を言いながら見せてあげたくて・・・

披露宴は夕方の5時からだったけど、挙式が1時間前の4時からあり
式にも出て欲しいということで、3時前には式場入り。
偶然、徳之島で、中学生になったMちゃんを担任したという
Y先生も招待を受けていて、知っている方がいて、ばばもホッとした。

結婚式は人前結婚式という事で、参加者全員が式場に入って
和やかな雰囲気の中、進行していった。
挙式後、少し時間を置いて披露宴が始まり
宴もたけなわになった頃、Y先生が「Mちゃんにお酌でもしてこよう」と言うので
新郎新婦の前に行き、Mちゃんと少しお話もしながら
「宝物の石」を見せると「わぁ〜〜っ!」と驚き
「まだ、持っていてくれたんですか・・」と声を上げ
近くにおられたMちゃんのお母様も,ビックリして、
母子してばばに抱きついてきた。

16年ぶりに「宝物の石」をMちゃんにも触ってもらい
「これからも、ずっとずっと大切にするからね」と約束した。

今回、1個の石が16年の時を経て、
教え子ちゃんと元担任の絆を深めてくれたと心から思った。

約束通り、帰宅後はすぐに玄関の元あった場所に「宝物の石」を戻し
あらためて「Mちゃん、おめでたい席へのご招待ありがとう!
ご主人と仲良く,何時までも幸せな家庭を築いてね」と呟いたばばでした。

3日間のハプニングや出会い、失敗談などは、又、書きますね〜

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