段ボール箱の上の手紙

6月8日(月)晴時々曇
今朝は、天気が良かったので、先ず洗濯機のスイッチオンしてから
朝食の準備。
時々厚い雲がお日様の光を遮ったりしたけれど
降る事は無く、1日が終わった。

昼は、幾つもの用事があるので4時少し前に出かけた。
母がお世話になっていた施設へ行くこと。
斎場へカゴを返すため寄ること。
知り合いのお姉さんの家2軒に寄ること。
刺身を買うこと。
車の合い鍵を作るため書類を作って車屋さんへ行くこと。
おぉ〜〜〜、全部出来るかな?

2時少し過ぎた頃、ご近所のおばちゃんが来た。
「ばばちゃ〜ん、私の分も刺身買って来て貰えないかしら」と言う。
「おやすいご用ですよ」と、引き受けた。
遠い所から順に用事を済ませ、刺身も買って一旦おばちゃんの家に。
玄関は空いていたけど、いくら声をかけても誰もいない様子。
玄関のすぐ手前に、段ボールの箱と、その上にボールペンと
何やら白っぽい丸い物が置いてある。
「おばちゃん、小包を荷造って送る途中で
他の用事をしに出かけたのかな?」と思って
又刺身も車に乗せて、他の用事をするために車を走らせた。
20分位経って、もう一度、おばちゃんの家に行った。
「おばちゃ〜〜ん、おばちゃん〜」と呼んでも誰もいない様子。
やはり、先の段ボールの上にペンと白っぽい丸い物は置かれたまま。
よっぽど、お隣さんに刺身を預けようかとも思ったが
やはり、おばちゃんに直接渡さなくてはと考え直した。
おばちゃんの玄関に阿片足だけを入れ、
刺身を段ボールの上に置き、色々考えた。
(几帳面なおばちゃんだから、もし、このまま帰ったら、
おばちゃんは、又ばばの家まで
刺身の代金を持ってこなくてはならない。
難儀させちゃうなぁ・・・かと言って、
いつ帰るか分からないおばちゃんを家の前で待っているのも
時間が勿体ないなぁ・・・・)
色々考えているうちに、ふと閃いた!
あっ、そうだ!
おばちゃん、近くの畑に行っているかも。
夕方、いつも畑の手入れに行っているみたいだから、
今日も、きっと畑で頑張っているかも。。。。と。
そこで、おばちゃんの畑にばばも行って見ることにした。
歩いても、2,3分しかかからない距離だから。
おばちゃんの畑が見える直線道路まで行った時、
向こうから、おばちゃんが歩いて来るのが見えた。
やっぱり!
ばばが「おばちゃ〜〜ん」と呼ぶと同時に
「ごめん、ごめん」とおばちゃん。
「20分ほど前に1回おばちゃんの家寄ったんですけど留守で、
今又寄ったら留守だったので、こちらへ来てみました」と言うと
「玄関見た?」と、おばちゃん。
「はい。段ボールの上にボールペンがあって、
その横に何かありましたけど・・・」と言うと
「手紙、読まなかったの?」って。
えっ?手紙?ばばに?
いくら何でも、よそ様の玄関内に入ることさえ普段しませんよ〜。

おばちゃんの後から付いてお家まで行き
「手紙読んでごらん」と言うので「手紙?」と聞き返すと
「ほら、段ボールの上に書いてあるがね〜」だって。
まさか!
ちゃんと両足玄関の中に入って、手前にあった段ボールを
よくよく見ると、上に1枚の紙が有り、そこには
「ばばちゃん、お疲れ様でした。この上に刺身置いてね。」
と、書いてあるではないか。
まさか、ばば宛に手紙が書かれているなんて予想もしなかったし
又、他人様の家に勝手に入り込まないし・・・・
そして、「白っぽい丸い物」と、ばばが思っていたのは
500円硬貨だった。
「お金持って行きなさいよ」とおばちゃん。
はい、はい、いただきますね・・・・
おばちゃん「お金は持っていって下さいとも
書いておけば良かったね」だって。
ご丁寧におばちゃんが書いていてくれたとしても
ばばは、手紙に気づかなかったし、読まなかったと思うよ。
それにしても、おばちゃん、細かいね。
ばばが気づかなかっただけで、
ちゃんと、ばばへメッセージ準備していたんだもの。
ごめんね、おばちゃん。

ばばはね、時々、ご近所さんに頼まれて刺身を買ってきたり
又、魚屋さんに頼まれて、ご近所さんが
電話などで注文しておいた刺身を配達したりもするよ。
今日も、魚屋さんで「又、注文取って来ますからね〜」と
冗談で言ったけれど、ご近所さんの手助けになる事であれば
ちょっとした買い物とか、頼まれたら喜んでしてあげようと思っている。
ご近所さんどうし、持ちつ持たれつ、仲良し「隣組」でいたいね。

 

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ばば
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