刺身
7月16日(水)晴れ
当たり前だけど、暑い日が続いている。
九州南部も梅雨明けが発表された。
最近、知人と会った時の挨拶は「暑いねぇ〜」。
夏は暑いと言って悲鳴を上げ、冬は寒いと言って縮こまる。
温かな春があって、暑い夏があって、
涼しい秋があって、寒い冬がある。
それぞれの季節に合った服装を選び
食を工夫する。
良いんじゃない?日本!
なぁんて、考える。
夏になって、猛暑日になると
ガクンと食欲が落ちるばば。
一番美味しいと感じるのは、「水かけご飯」。
ご飯に冷たい水をかけて、サラサラと食べる。
お茶漬けのように具も入れない。
ばばが子どもの頃は、暑くなると母が「ブルバン」を炊いてくれた。
固めのお粥を炊いて、冷たい水を入れてかき混ぜ、かき混ぜ・・・・
当時は、冷蔵庫が無かったから、氷りも無く
冷たい水で薄めた「ブルバン」をいくらでも食べた。
この「ブルバン」は某テレビ局の「秘密のケンミンショー」でも紹介された。
都会の人はビックリするらしいけど、
暑い夏には一番のご馳走だと思う。
去年、一昨年と家のリフォームをお願いした時
お茶の時間に「ブルバン」とちょっとしたおかずを出すと
大工さん達もとても喜んでくれた。
でも・・・じじとばば、ふたりの生活で
ふだん「ブルバン」をわざわざ炊くことは無い。
じじは、いくら暑くても、普通のご飯とおかずとお味噌汁があれば満足。
いつも、美味しく食べてくれるけど、ばばは暑くなると食欲が無くなり
「食べなくちゃ、体に悪い」と思っても、なかなか食べられない。
そんな時は、普通のご飯に冷たい水か、冷やしたお茶を注いで
サラサラっと食べるのだ。
今日の昼も、ばばは「水かけご飯」と、おかずもちゃんと食べたよ。
食事をしながら、次女が小学生の頃?(もしかしたら入学前かな?)の
事が話題になった。
じじと娘達だけ、鹿児島に旅行した時のこと。
何故、ばばは行かなかったのか?覚えていない。
じじが、次女をスーパーダイエーに連れて行き
店内にある食堂でお昼を食べることになった。
何を注文しようかと次女に聞いたたところ
次女は、「水かけご飯」と言い、「水かけご飯は無い」と分かると
次は「お茶がけご飯」って言ったんだって。
お茶がけご飯と言っても、ただ、ご飯にお茶をかけただけの「お茶がけご飯」。
全くばばと思考が同じで、当時もじじから話を聞き笑ってしまったけど
今日も「水かけご飯」を食べながら、何故か次女のことを思い出し可笑しくなった。
でも、親の食生活って、子どもに大きな影響を与えているかも知れないよね。
ばばは、今以て刺身が全く食べられない。
ばばが子どもの頃、刺身を一度も食べたことが無かった。
隣村から、大きなタライに魚を入れて頭に乗せたおばさん達が
魚を売りに来ていた。
そんな時、母は大きな魚を買うのだが
刺身などにはせず、焼き魚か、お味噌汁にして食べさせてくれた。
だから、ばばは中学生になるまで生の魚を食べたことが無い。
高校は、親元を離れ兄と一緒に暮らし、自炊をしていたが
自分で刺身を買ったことは記憶に無い。
今は亡き兄にも一度も刺身を食べさせてあげたことがない。
兄は、もしかしたら刺身が好きだったかも知れないのに・・・・
大学生になって鹿児島に行ったら、食事付きの寮生活だったけど
食事に刺身が出ることはなかった。
だから、ばばが刺身を「食べてみようかな?」「止めようかな?」と
思うようになったのは、社会人になってから。
職場では、打ち上げ会などで必ず刺身が出たが
なぜか、最初の時、生魚の匂いがイヤだと思ったことから
全く刺身は食べられなくなってしまった。
職場で食事会や忘年会などあるは、同僚は
「ばばちゃんの横に座ったら、刺身が2人前食べられる・・」って喜んでた。
親が食べさせなかったから、刺身が食べられないっていうのは
間違っているかも知れないが。。。。。。。
ばばの場合、社会人になるまで食べたことがなかったし
社会人になって、たまたま初めて「食べてみようかな?」と思って
口元まで持って行ったけど、生魚の匂いに耐えられず・・・
そのまま、「刺身は食べられない」と、自分で決めてしまった。
思い切って食べてみたら、「こんなに美味しいのがあったの!」って
思うかも知れないけど、今のままだと
これからも刺身を口にすることは無いと断言できる。
たまに「1万円あげると言っても刺身食べないよ〜」
「10万円でも、食べないよ〜〜」
「100万円でも・・・・」なぁんて、じじと冗談言い合っているけど
もしかしたら?1切れの刺身でばばの人生、変わることがあるのかなぁ・・・・・