島口・島唄の祭典
2月16日(日)晴れ後曇り
第28回島口島唄の祭典があった。
会場は,町の文化会館。
開演が1時30分からだったので
早めに昼食をすませ、じじ&姉&ばばの3人で出かけた。
ばばは、この祭典が大好きで退職後は
ほぼ毎年出かけている。
内容は、島の方言による自由発表、
島唄や島の民俗芸能等で、発表者も
年齢は様々。
今年は最年少は3才から、85才の大御所までだった。
初めに教育長、続いて町長、副町長も方言で挨拶した。
教育長・町長は島の出身なので方言が話せて当たり前だが
それでも。敬語などの使い方が難しいと話した。
驚いたのは,去年夏就任したばかりの副町長の挨拶だった。
出身は兵庫県赤穂市。
40代前半、奥さんは沖縄の方だと言う事など
方言でおもしろ可笑しく話して会場からも
大きな拍手や笑い声が起き、一気に場が和んだ。
3名の挨拶の後、いよいよ発表。
プログラム1番が、何と!
今年初めてだと思うが、イギリスはロンドン出身で
島内の中学校でALTとして頑張っている方の発表だった。
お名前は、トーマス ロバート アルーナさん。
まだ25,6才だそうで、背も高くとてもハンサムな若者だった。
原稿を見つつではあったが、島の方言で、
自分の家族の事や徳之島の良さを発表してくれ
会場からは拍手喝采だった。。
これまで何回もこの祭典に参加している大御所も
ユーモア溢れる話術で,場を湧かせた。
集落毎の民俗芸能や、小学校3年生と1年生の島唄の時は
見ている人たちも,一緒に口ずさんだり手拍子をしたり
手踊りをしたりしていた。
自分の発表を終え、ばばの前の方の席に座って居た
前出のトーマスさんも手踊りをしたり手拍子をしているのにビックリした。
すっかり島に馴染んでいるなぁ・・・・
ばばが少し胸痛んだのは、民俗芸能に参加した、ある、おじいちゃんの姿。
最初、2名ずつのペアで踊るのだが、そのおじいちゃんは背中も曲がり
足も少し弱そうでスムーズに動けず
どうしてもテンポがずれてしまう。
ペアの方も、おじいちゃんにテンポを合わせるので
どうしても他の方々とずれてしまう。
ばばは、観ていてテンポがずれる事よりも
懸命に地域の芸能を演じ、後世に伝えたいという
おじいちゃんの思いが伝わってくるようで
熱いものがこみ上げてきた。
ベテランのおじいちゃん、おばあちゃん達に交じって
負けずに場を盛り上げてくれたのが、
ばばの大後輩?花徳幼稚園の9名の子供達。
下は3才から、上は6才児までの9名で
竹馬に乗ったり、お手玉やフラフープ、コマ回しなどを披露した後
懐かしい童歌?(替え歌?)を歌い、最後には
ひとりひとりが方言で挨拶した。
自分の名前・お父さんの名前・好きな果物を言い
最後に「オボラダレン」と挨拶して,ひとりの子の発表が終わる度に
会場は割れるような拍手に包まれた。
楽しい楽しい発表だったが、1つだけちょっと気になる事が・・・・
決して悪口とか,非難するとかいう事では無いけれど
幼稚園生9名を数える時、「ティーチ・タァーチ・・・・・・」と数え時、違和感を感じた。
「ティーチ(ひとつ)・タァーチ(ふたつ)、ミィーチ(みっつ)・・・・・」とは
物を数える時の数え方で、人間を数える時は
「チューイ(ひとり)・タァーイ(ふたり)・ミチャーイ(三人)・・・・・・」と数えていたような・・・・
でもね、この数え方で、ばばも4人(ユタァーイ)までしか数えられない事に気づきショック!
5人以上は,何て数えるんだろう?
違和感を感じたけれど、「では、正しくはどう数えるの?」と言われたら
答えられないばば。
どなたか、先輩の方々に聞いてみなくては・・・・・
ばばが子供の時と比べたら,方言は年々廃れている。
大事に残していきたいと思いつつ、自分が方言を正しく使えない現実。
あと何十年後かには、方をつかえる人は、
もう皆無になってしまっているかも知れない。
悲しいけれど、これが方言の現実かな・・・・・・・・
「島口・島唄の祭典」に行って毎年感じる、同じ事を・・・