親子・・・島の諺

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2月21日(月)晴時々曇
今朝、起きたらカラ〜〜〜ッと晴れ渡りさわやかな天気!
「おぉぉぉぉ〜〜〜〜〜ワンダフル!」と叫んだばば。
(今日は、何しよう??)ってワクワク、心ウキウキ。
・・・・と思ったら、1時間も経たないうちにザァ〜〜ッと雨が。
信じられない!
その後、又晴れたり曇ったり。
「女心と秋の空」って言うけれど、♪秋でもないの〜〜に♪って口ずさんじゃう。

さっきから天気のことを書いているけれど、
昨日の「島唄・島口の祭典」で重岡四男さんが、話した
「あまがくとの話」について書きたいからだ。
「あまがくと」って初めて聞いた言葉だけれど
「天の邪鬼」という意味があるらしい。
題は「アマガエルの話」だったと思うが
ばばは、同じ内容の話を母から何回か聞かされた。
「アマガエル」のことを方言で何と言っていたかは忘れてしまった。

話の内容はこうだ。
ある所にアマガエルの親子が住んでいた。
アマガエルの子どもは、何でも親の言うことの反対のことばかりした。
「川へ行って水を汲んでおいで」と言われると
山へ行って薪を拾って来て、反対に「山で薪を拾っておいで」と言われると
川へ行って水を汲んで来る・・・というふうに。
アマガエルの親は重い病気になり、自分はもう長く生きられないと思った。
そこで、子どもに、こう言った。
「お母さんが死んだら、川縁に埋めてね」と。
本心は山に埋めて欲しかったんだけど、
どうせ子どもは何時もと同じように逆のことをしてしまうだろう・・・
と考えたのね。
お母さんが死んで、初めて子どもは自分が親不孝だったことに気づいた。
そこで、(今さらながら遅いけど、最後くらい親孝行をしよう)と思った子どもアマガエルは、
お母さんアマガエルを言われたとおり川縁に埋めた。
ところが・・・・・
雨が降ると川縁に埋めたお母さんが流されてしまうのでは・・と気になり心配で心配でたまらない。
そこで、アマガエルは今でも雨の降る前などになるとゲコゲコゲコゲコ鳴くんだって。

正に、小さかった頃のばばは子どもアマガエルと同じだった。
それに気づいたのは、自分が結婚して子供が生まれ、親になってから・・・・
ばばの両親は既に60代。。。。。
「親孝行したい時に親は無し」と言う諺も母がずぅっと話して聞かせていたけれど、
ばばの場合、全くその通りだった。

小学校低学年の頃母が話して聞かせた「アマガエルの親子の話」は
何十年経っても忘れることがなく、たくさんの子ども達にも話して聞かせた。
我が家の娘達にも、何十年後も心に残る話をしてあげたかなぁ・・・・・

夕方、病院へ向かっていると先日携帯を拾った青年と会った。
あの携帯の持ち主は、小学生だったそうで、
たまたまその子のお母さんから電話がかかってきたことから持ち主が特定できたとのこと。
良かった、良かった。

ところで、この青年はとても善良な人柄だとばばは思っている。
1年中、東区の公民館周辺の掃除を人知れず頑張っている。
又祝祭日は公民館の日の丸の上げ下げもしているそうだ。
家でも、80代のお母さんと叔母さんの世話をかいがいしくしているそうだ。
人知れず頑張るこの善良な青年にたくさんたくさん良いことがありますように・・・
と、ばばは願っている。

島口発表の重岡さんは話の最後を「てぃんさぐぬ花」で締めくくった。
♪てぃんさぐぬ花や 爪先に染めて 親ぬゆしぐとぅや ちむに すみりぃ♪
(ホウセンカの花で爪先を染めて、親の教えは肝に銘じなさい)
♪ゆるはらす 船は にぬふぁぶし みあてぃ わんなちぇる うやや わんどぅ みあてぃ♪
(夜航海する船は北極星を目印にし 私を産んだ親は 私を頼みにしている)
歌詞の訳が正確かどうか自信はないが、ばばは、この様に理解している。

子どもは親のことを牛の角の数ほど思い、
親は子どものことを牛の毛の数ほど思っている。
ばばの好きな島の諺だ。

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