犬二題
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3月20日(土)晴れ
用事があって、朝から出かけた。
途中、信号にさしかかり赤信号のため止まった。
信号が青から赤に変わる直前、ばばの向かい側から一匹の犬が歩いてきた。
茶色の子犬。
何気なく見ていたが、どうも違和感を感じる。
(この違和感は何だろう?)と思いながらジィッと犬を見ていて、ふと気付いた。
歩き方が変なのだ。(どうしたんだろう?)と気になりながら
犬が近づくのを見ていると、左の後ろ足が地に着いていない。
(怪我か事故で足を失ったのかな?)と、なおも見ていると
犬が近づくにつれ、そうではないことが分かった。
左足はあるんだけど、いびつに歪んでいた。
だから、犬は両前足と、右後ろ足の3本の足で歩いていたのだ。
今度は、この犬が首輪をしているかしていないか気になった。
あっ、そうか、首輪をしているって事は飼い犬ということだから
紐が付けられているはず。
犬は紐を引きずっている様子はない。
・・・と言うことは、野良犬?
まだ小さいのに、あの不自由な歩き方でこの犬は生きていくのかな?
等と、とりとめもなく考えているうちに信号は青に変わり
犬は、ちょうどばばの横を通った。
首輪を確かめることは出来なかった。
犬と言えば・・・・
先日、知人(Aさんとしよう)が「犬も認知症になる」という話をしてくれた。
「犬が認知症になると、どういう症状が出るんですか?」とばばが聞くと
「立ったら立ったまま、座ったら座ったままになったり
散歩の時も、自分の歩く方向が分からずもたついたりするのよ」って・・・
Aさん、ある人から犬を貰ってくれと頼まれたんだって。
「うるさいくらい吠えて、吠えて近所迷惑にもなって困っているから
何とか貰ってくれ」と。
Aさんは、犬を貰い受けてきた。
確かにうるさく吠えたそうだ。
(何で、こんなにうるさく吠えるんだろう?)・・・・
Aさんは、貰ってきた犬の体を撫でながら考えていたんだって。
そして、とんでもないことを発見した。
犬の体に無数のダニが付いていたそうだ。
ダニに噛まれ、不快感に犬も耐えきれず鳴き続けていたんだろう。
Aさんは、早速ピンセットで一匹、一匹ダニを摘み取り
その後、シャンプーをして、ゴシゴシ体を洗ってあげた。
もとの飼い主は「この犬は黒い犬」だって言ったらしいが
シャンプーしてみると、実はそうではなく
黒色と白い模様の犬だったって。
真っ黒く見えるまでシャンプーもしてあげなかったのかなあ〜。
犬の飼い主も千差万別。
(この犬はAさんに貰われて良かったなぁ〜)って、ばばはつくづく思った。
その後、現在に至るまで、しっかり番犬として務めているんだって。
そうそう、この犬はAさんに飼われて16年になるそうだが、
体中のダニを取ってあげた後、犬と一緒に貰ってきた犬小屋も
あまりに薄汚く汚れていたし、ダニもあちこち見られたので
ゴミに出しておいたら、誰かがこっそり貰ってあったそうだが・・・・・
「私は汚いゴミを捨てて清々したけれど、貰った人は
まさかダニだらけとは思わず貰って行ったかもね。何だか気の毒・・・」
って、Aさんは秘密でも打ち明けるように、ばば達に話したよ。