心と心
☆☆☆ ↑ 上のテーマ(題名)をクリックしてテーマのすべてを表示させてからご覧下さい☆☆
2月13日(土)曇り
昨朝、電話がかかってきた。
じじがでて話していたが、切った後
「いつも、散歩途中で会うおじいちゃんの息子さんからで
畑の小屋に、野菜を置いてあるから取りなさいって」と言う。
このおじいちゃん、お名前はHさん、年齢は70歳代だと思う。
一年のほぼ毎日、ばば達の散歩途中の畑で働いている。
前のブログに書いたことがあったが、実によく働くおじいちゃんだ。
広い広いキビ畑を一人で管理している。
小屋の隅には牛小屋があり、牛も飼っている。
又、道ばたのほんの狭い場所(畳)3枚を縦に並べたくらいの大きさ)を使って
四季折々の野菜を作っている。
作る野菜も白菜・キャベツ・菜っ葉・大根・人参・ニンニク・ネギ・キュウリ・
アカウリ・スイカ等々多種に渡る。
牛の糞をこの畑の肥料にしている。
去年は散歩途中、大きな大根を頂き一人ではもてないくらい大きかったので
袋に入れて、それを拾った棒きれに下げ、じじと二人で担いで?帰った。
まさか、大根担いで散歩は出来ないので、畑中の最短距離を歩いて家に帰った。
あれから、約1年。
Hさんの畑は、今、大きな大根や青々と成長したニンニクが旬である。
ばばがHさんと知り合ったのは散歩を始めた2年ほど前。
正に宮沢賢治の「雨にもマケズ 風にもマケズ」に歌われているような
働き者のおじいちゃんだ。
「Hさんと息子さんが一緒に働いていたことも数回見た」とじじは言うが
ばばは、まだ息子さんは見たことがない。
Hさん一人でコツコツコツコツ作業を続けている。
どこかばばの父と似通ったところがあり、父の面影をHさんに見る思いがして
ばばは謹厳実直なHさんを尊敬もしているし大好きだ。
だから、夏の暑い日には冷たい飲み物や手作りお菓子などを
真冬の寒い日にはホットコーヒーやおやつを時々届けてあげたり
じじの低血糖予防に常備して持ち歩いている飴玉などを
数個お裾分けしたりするようになった。
そしてHさんは、丹誠込めて育てた野菜やバナナなどを下さるようになった。
畑でHさんが働いている時は「こんにちは〜〜」「寒くなりましたねぇ〜〜」
「今日は特別暑いですねぇ〜〜」等と声をかけ
たまに、牛の餌などをカゴに背負って道路を歩いている時は
世間話などもする。
その程度のおつきあいだが、
一昨日Hさんは、わざわざ、ばば達のために野菜をたくさん収穫して
作業小屋に置いて下さっていたのだ。
たまたま天気が悪くなり夕方の散歩も中止で
野菜をばば達に渡すことが出来なかったので、昨朝は電話まで下さったのだ。
じじが他の用事のついでに車で出かけるので、
ついでにHさんの畑まで回って野菜を頂いてくることにした。
昨朝は小雨模様だったけど、もし、Hさんが畑におられたら・・・と思い
ばばが作った生姜の佃煮や、お茶などを少し届けて貰うことに。
約一時間後「ふぅ〜〜重い!!!」と言いながら
じじが荒い息をしながら野菜を抱いて階段を上がってきた。
大根六本とニンニクを一抱えほども。。。。
大根もきれいに洗われ、ニンニクも根っこや枯れた葉等は取り除かれて
すぐに使えるようにして下さっていた。
何てありがたいことでしょう!!!
大先輩が苦労して作られた野菜を、いただく。。。。
胸が熱くなる思いのばばだ。
せっかく頂いた野菜、「少しも無駄にはすまい」と
昨日の昼から早速使わせていただいた。
豚肉と人参、キャベツにHさんのニンニクをたっぷり入れて野菜炒めに。
大根は薄くスライスして薄揚げと共にみそ汁の具に。
夜は、大根は千切りにしてじじの刺身のツマに。
ばば用には、太千切りにして人参と一緒に又ニンニクも加えて野菜炒めに。
大根二本は切り干し大根にしようと下ごしらえして外に下げた。
少し残った切れ端などは薄く薄くスライスして、
塩少々振り、しんなりさせて固く絞って即席漬け・・・・
そうだ!先日作った「おかかの粉」を振って食べても美味しいかも・・・
まだ四本も残っている。
(一本くらいは「べったら漬け」にしょうかな?)
(大根サラダも良いなあ・・・)
ばばの思いはふくらむ。
ニンニクは少しだけ残して、残りは適当な大きさに切って冷凍しておこうかな?
Hさんの大根、本当に瑞々しくて甘くて美味しい。
これから、数日は大根が毎日食卓に上がるね。
毎日顔を会わせるか、遠くで働いている時は姿を確認するだけのHさんだけど
今、ばばの中でHさんは「親戚のおじさん」のような気がする。
若い頃から「おじいちゃん、おばあちゃん大好き」ばばだったけれど
自分もおばあちゃんになった今でも、
自分より大先輩のおじいちゃん、おばあちゃん大好きだ。
Hさん、いつまでもお元気で〜〜。