マーキィ人形
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7月13日(月)晴れ
昨日から大相撲が始まり、夕方からじじは上の空。
「散歩は止める!」と一言。
ばばは、姉と二人で出かけることに。
姉との待ち合わせ場所に急ぐ途中、
民家のイヌマキの木に綺麗な実がついているのを発見!
ばばはその実のあまりの可愛さに「泥棒さん」になって6個失敬。
この木は、今年は害虫キオビエダシャクの被害に遭わなかったようで
葉っぱも太々青々、色艶も良くたくさんの実が付いている。
実の形は、まるでこけしみたいで、方言では「マーキィ人形」と言う。
「イヌマキの木(方言ではマーキィ)に出来る人形」という意味だろう。
もうすっかり赤く熟しているのから、まだ黄色いのまで
カラーバリエーションも豊富。
ばばは取った実を大事に大事に握りしめて散歩を続けた。
散歩の終わりにお店に寄るのでその時は小さなビニル袋に入れ
ウエストポーチに留め具で止めた。
さて、大事に持ち帰った実、今日は写真を撮ることに。
しかし、ばばの腕もカメラも三流なのでなかなかうまく写せない。
昼寝から覚めたじじが
「ばばが困っていたら、じじがすかさず助ける」とカメラを持ち出してきて写してくれた。
ありがとう〜じじ!
さて、イヌマキの木のこと、島では「ヒトツバ」「マーキィ」「花香」とも言う。
ヒトツバって全く別の植物なのに不思議。
「花香」という言葉はじじと結婚してから、母がよく使っていたので分かった。
ばばの両親がこの言葉を使うのを聞いたことがない。
この木の枝は切って仏壇の花瓶に挿したり、お墓へ持って行って花瓶に挿したりする。
葉っぱが青々としたまま長持ちするので重宝されたのだろう。
今でも亀津の小さなお店では「花香あります」と店頭に張り紙がされ
バケツにイヌマキの枝が数本輪ゴムでまとめられて売られている光景を目にする。
しかし、最近はお墓にも、この木の枝を飾っている所はほとんど無く
造花が多い。時代の移り変わりと共に神様にお供えする木も違ってくるんだなあ。。。
ばばが昨日撮ってきた実は色づいた部分は噛むと葡萄のピオーネのような味がする。
小さい頃、桑の実などと共に囓った記憶がある。
でも、甘い下の方の部分とは違い上の方の青い部分には毒があるって聞いたことがある。
ちょっと怖い。いくら好奇心の強いばばでも囓って実験しようという気にはならない。
この木はばばの実家集落でも庭木として植えている家が多く
綺麗に形を整えられている姿は美しい。
ばばの実家にも一本ある。
数年前から、この木にはキオビエダシャクという害虫がたくさんたくさん付くことを知った。
その姿形の気味悪さったらありゃしない。
つい先日まで、ばばはお隣さんの木に付いた害虫が糸にぶら下がり
我が家の階段や階段、スロープまで進出してきた日には
気味悪くて、通れる場所が無くなってほんの数歩で行ける両親宅まで
わざわざ遠回りをして行っていた。
今年の害虫の繁殖ピークは終わったようでやっと一安心したばばだ。
可愛い「マーキィ人形」はしばらく仏壇に飾っておこうと思う。