個性的なお洒落って・・・それはないでしょう

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5月30日(土)晴れ

今年もまた奴らの季節がやってきた。

奴らとは「キオビエダシャク」。

幼虫はイヌマキの木に無数に住みつきその葉っぱを食べ尽くす極悪虫だ。

奴らが食事をしている時そばを通ると

「シャクシャクシャクシャク」と葉を食べる音が聞こえる。

また、奴らは糸にぶら下がって

「ブラ〜〜〜ン、ブラ〜〜ン」と風に任せて揺れている。

たまに地上に降りてクニャクニャ動いている。

一本の木に何百何千って発生する様は何と表現しようがないほど不気味だ。

 

ばばの家の裏のお宅にもイヌマキの木が一本ある。

そこにも奴らは住みつき、

すでに成虫になって両親宅の庭を飛び回っている。

初め見た時は深い青色の部分が神秘的でとても美しく見えた。

しかし、黄色とのコントラストがいかにも毒々しい。

なるべく見たくないと思っているが、

否が応でもばばの視界に飛び込んでくる。

ばばが今一番心配しているのは両親宅へ降りるのに通る階段や手すりに

幼虫が這い蹲らないかということ。

もし、そうとは知らず階段の手すりを触ったり

奴らを踏んづけたらどうしよう〜〜〜。

想像しただけで、手を打ち振りながら飛び跳ねたくなる。

そんな嫌いな「キオビエダシャク」だが・・・・・・・・・・

 

先日、夕方の散歩に出た時、途中で隣のおばさんに会った。

おばさんは、ばば達の散歩コースにある娘さんの家まで行った帰りだと言う。

「おばちゃんの足で763歩だったけど、

じじさん、ばばちゃんの足なら600歩で行けるね」

とおばさんは言って笑った。

おばさんは足がちょっと足が不自由そうで、

ダラダラ坂を登って行く道は、さぞきつかっただろう。

・・・と思っていたばば、なぜか、話しているおばちゃんの頭に目がいった。

次の瞬間、(ギョェ〜〜〜)声に出さず叫んだ・

おばちゃんの帽子で、「キオビエダシャク」が「シャクトリダンス」をしている。

ワッワッワァ〜〜〜〜〜。

教えてあげたい。

でも気持ち悪い。

黙ってばばは歩き出した。

そして、散歩も終わり頃になってから、じじに

「ねぇ、ねぇ、じじ〜。さっき、おばちゃんの帽子にエダシャクが止まってた〜〜。

だけど、取ってあげるのが気持ち悪いので黙ってた・・・・・」

と言った。

それに対するじじの答え。

「それは、個性的なお洒落だから良いよ」だって〜〜〜〜。

ウエッウエッウエェ〜〜〜〜〜〜〜。

ばばもばばだけど、じじもじじだね。

 

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