「うた」の力は凄い!

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4月27日(月)晴れ

もう、10日以上前のことだ。

夜も10時をまわっていたと思うが・・・・・

勉強部屋にいたじじが

「ばば〜〜、今NHKでばばの好きな中孝介が歌っているよ〜」と教えてくれた。

中孝介・・・・・奄美を代表する若き唄者。

昨今は、歌の他に外国の映画にも出演したりして活躍している。

ばばが初めて彼の歌を聴いたのは3,4年前。

森山直太郎さんの作曲と中孝介さんの裏声を生かした独特な歌い方が

とても良くマッチしていてばばは一回で好きになった。

 

じじは、あまり好きではないらしいが、ばばが好きなのを知っているので

教えてくれたのだ。

スイッチを入れると、もう番組は進行の途中だった。

歌手の大先輩小椋佳さんと中孝介さんが鹿児島を旅しながら

歌うという番組だった。

歌の合間にトークが入るのだが、その中で小椋さんは次のようなことを話した。

小椋佳さんの息子さんが若年性脳梗塞で倒れ、その闘病生活の中で

言葉もすべて忘れていた息子さんのそばでお父さんの佳さんが

歌を歌ったら、その歌に反応し、それからめざましい回復をしたそうだ。

佳さんは「あの時ほど歌をやってて良かったと思ったことはなかった」と。

息子さんは、厳しいリハビリを経て今は、薩摩琵琶の制作に関わっているとか・・・・・

 

又、中孝介さんは彼と音楽を出会わせてくれた中学時代の恩師

K先生を訪ねた。

K先生は50代で難病のパーキンソン病になり

今は鹿児島で療養の日々を送っておられる。。。。。。

中さんがK先生のお宅を訪ね、色々語りかけるが

先生は、なかなか言葉がうまく出てこない。

現役時代は「鬼のK」と呼ばれるほど厳しかったそうだが

そんな先生の指導があって、今の自分があると中さんは話した。

最後に、中さんが「一曲歌います」と言って

島唄「糸繰り節」をアカペラで歌い出すと、

何と、言葉が出にくいK先生が中さんと一緒になって歌い出したのだ。

歌う中さんも感極まって歌が途切れがちになった。

K先生の奥様が「島唄とかになるとすぐ言葉が出てくるんですよ」と

話されたのが印象的だった。

中さんがおいとますることになって、家の外に出た時

先生も玄関まで見送ってくれ、そこでも何か声をかけようとするのだが

なかなか言葉が出てこなかった。

中さんは、小雨の中泣きながら恩師宅を後にした。

 

この番組を見ていてばばは「やはり、歌って凄いんだな」と再認識した。

歌は世につれ、色々な流行歌があるけれど、

その時代時代の人々の心の支え、

そして、時には生きる力ともなるのだ。

 

これからも、心に残る良い歌がたくさん紡がれますように。。。。。

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