マンゴハ捕獲作戦

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3月5日(木)

暦の上では「啓蟄」だとテレビで言っていた。

冬眠をしていた虫たちが、そろそろ出てくる頃・・・・

マンゴハって、冬眠はしないと思うけど、

今朝、家の中で見つけた時はびっくりした。

今日は朝から冷たい雨が降っていて、

じじも自分お部屋でパソコンに向かっていた。

ばばが起きた時は、普通ならもうすっかり明るくなってる時間なのに

雨のせいか、まだ薄暗く電気を点けなければならないくらいだった。

・・・しかし、ばばは電気を点けるより前に台所へ向かった。

何のためだったのかは、もう忘れたが。(今朝のことをも忘れてしまうなんて)

 

何気なく食器棚を見たばばは、ギョギョッ、ギョェ〜。

何と、ガラスに薄茶色のマンゴハがアシを広げてへばりついている。

 

瞬時に取り払わなくては・・・(だって、もうすぐ孫達が遊びに来るのに

大きな蜘蛛がいたら怖くて泣きだしてしまうかも知れないから)

と思ったものの、

さて、どのような方法で・・と考えた。

じじを呼ぶことも考えたが、もしかしたら、じじは「はえ叩き」で

叩きつぶしてしまうかも知れない。

それでは、マンゴハがあまりに可愛そう。。。。

でも、グロテスクな姿を見ると早く取り除きたい、目を背けたい。

ばばは考えた。

箸で挟んで外へポイするのはどうだろう?

でも、あの平べったい体がうまく挟めるかなと思い、

次に考えたのがビニル袋を使うこと。

ビニル袋の口を開いて、マンゴハに被せたらどうだろう?

 

なかなか良い考えに思えたので、即実行!

薄手のビニル袋を開いて両手で持ち、

マンゴハの体の上から「エイッ」とばかりに被せたが

一瞬の隙をついて彼は逃げた。

ササッサッとガラスの上を滑るように平面移動。

ばばは2回目捕獲作戦に出た。

そして・・・・・・・・・見事、彼は袋の中へ落ちたので、

ばばはしっかりと袋の口を握った。

しか〜〜し、捕まえることばかり考えて、その後のことは考えていなかったばば。

(さて、どうしたもんだろう)と又、考え込んでしまった。

 

今日はゴミを出す日だが、ゴミ袋に入れてはどうだろう?

いやいや、それは可愛そう。

ゴミ収集車に投げ込まれ、潰され殺されてしまう。

それなら窓を開けて、家の下の県道に捨てましょうか?

いやいや、誰かに見られたら「ゴミ捨てばば」として告発されてしまうかも知れない。

・・・・・・・・・・せっかく捕まえたマンゴハをどうすべきか、

迷いに迷って、ばばはビニル袋を持ったまま、家の中を右往左往。

仕方がないので、玄関を開け、ベランダ?へ出た。

植木鉢かプランターに放そうかと思ったのだが。。。。

でも、やはり巣でも張られたらイヤだなと思い、

ばばは、自宅の外階段へ向けて袋の口を開けて振った。

マンゴハは音も立てずに落ちていった。

人間なら大怪我をするかも知れないが、マンゴハならきっと大丈夫だろう・・・・

ばばは、マンゴハを捨てて・ホッとしてすぐにガラス戸を閉めた。

 

朝ご飯を食べながらじじに「ねぇ、マンゴハって知ってる?」と聞いてみた。

じじは、「知らない」と言いつつも一生懸命考え、

そして言った。「それ、亀津ではマンクブって言うよ」って。

マンゴハ、マンクブって何のことか分からない人が多いと思う。

ばばの実家あたりでマンゴハって言う生き物、それは蜘蛛のこと。

でも、ばばの記憶ではマンゴハって言うのは

丸ボーロくらいの小さな蜘蛛だったようにも思うが・・・・・・・・

今日の蜘蛛は足も長く体が薄茶色と灰色を混ぜたような色で

大きさも5センチくらいはあったけど。。。。。。。。。

 

じじは、小さい頃、弟と二人でマンクブを捕まえては

闘わせて遊んだそうだ。

「蜘蛛は一方を殺してしまうまでも闘うんだよ」って。

そう言えば、鹿児島の加治木あたりだったか、

「蜘蛛合戦」で有名だよね。

 

闘いたくもないのに、闘わされる動物って色々いるよね。

ちょっと考えてしまったばばでした。

 

今日、ばばが捕まえて放した蜘蛛。

今はどこにいるかな?

ばばの家の階段の下あたりで、様子を窺って

又、家の中に侵入するのでは。。。。それだけは止めてよね〜〜お願いっ!マンゴハ〜〜。

 

 

 

  

 

 

 

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