奄美諸島、記録的な豪雨
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10月21日(木)雨雨雨
ここ、数日の奄美群島は雨雨雨。
記録的な豪雨で、人的被害も出ていると報道されている。
ばばの知人の住宅のすぐ近くで土砂崩れがあり2軒の民家が倒壊したそうだ。
ばばが10年前住んでいた加計呂麻などは
昨日から電話が不通になっている。
友人に何回か連絡を取ってみようとしたけれど繋がらなかった。
「試しに・・・」と携帯にメールを送ったら
「無事だよ〜」と返信が来てホッとした。
集落の平均年齢が70数歳という集落だけに
人的被害も心配していたが、一応安堵した。
ばばが暮らしてた約10年前も10月に豪雨災害があった。
あっという間に集落が水浸しになるという集中豪雨だった。
海を渡って、向かいの町に仕事に行っている人達は
帰路の道が土砂崩れで通れなくなり、みんな心配していたら
夜遅くなってから、海路、ボートで帰ってきた。
集落中のほとんどが床下・床上浸水した。
ばばの住んでいた家は幸い床下浸水だったが
それでも、家周りや、庭の掃除をするのが大変だった。
ばばの車は少しだけ浸水したが、運転はできた。
川の傍に停めてあった上司の車は少し流され浸水して大変だった。
又、川縁に一人暮らしのおばあちゃんがいたが
そのお宅は「100年保証」という立派なお家だったにもかかわらず
家の中まで泥が流れ込み、さんざんな被害だった。
10年前のあの日、運動会前で午前中準備をして帰って来て
昼寝をしていたら、「ポコッ」という音と共に
床下収納庫の扉が浮き上がり、テーブルが傾き・・・・
単身赴任だったため、一人で奮闘。
慌てて低い所に置いた物を押し入れや棚の中に入れ一息ついたかと思う間もなく
鍵を閉めてあるにもかかわらず玄関には泥水が流れ込み
目の前の畑(家主さんの野菜兼果樹園)が一面水没した。
怖くて逃げようにも、外へ出る勇気がない。
高台といえる所へ逃げる余裕もない、と言うより高台という場所がなかった。
どうなることかとハラハラしているうちに雨は小降りになったが
その後、外へ出たばばの目に入った景色は、午前中までの
のどかな光景とは一変していた。
道路という道路冠水し、側溝や溝からは泥水が溢れ
民家も床下床上浸水。
ばばも職場の様子を確認しその後、親しくしている
一人暮らしのおばあちゃんの家へ走って行き泥水を掃き出すお手伝いなどを夜までした。
今回の豪雨では、あの時の恐怖が蘇る。
夕方、父を見舞い、その後、母の顔を見に施設まで車を走らせた。
町の中を流れる大瀬川は真っ赤な泥水がゴーゴーと流れ
いつもの満潮時よりも水位が上がっていたので、ドキドキしながら橋を渡った。
母の顔を見て帰るまで増水していませんように・・・と祈りながら。
元気な母の顔を見て、ホッとして帰路についたが、雨は前方から叩き付けるように降るし
風は強まるし、怖かった。
あれから4時間後の今、夜の10時35分。
雨、風共に止み、不気味なほど静まりかえっている。
この静寂が「嵐の前の静けさ」でありませんように。