引き返そうよ〜〜

5月24日(日)曇りのち晴れ

今日は大相撲の千秋楽。

だから、4時前、夕方の散歩の時刻になっても、じじは動く様子がない。

姉が「歩きますか〜〜」と訪ねてきたので

3人でお茶した後、ばばと姉で歩くことに。。。

姉と二人だけで歩くのは久しぶりだ。

せっかくだから、新コースを発見しようと、いつもと逆回りで歩き出した。

途中まで行って、今まで足を踏み入れたことのない山沿いの道を歩こうと。。。。。

家を出て100メートルも歩かないうちに、道端の看板に目が留まった。

「野菜即売所」とある。

この辺で即売所を見たことがないので、

様子を見てこようと早速、横道に逸れた。

しかし、目指す即売所は急な坂を登った所にあるらしい。。。。

結局、遠回りで姉の家の近くへ行くのでは?。。。

と思われる道を歩いていると

上の方から下ってくる女の人がいたので、

姉が「この上に野菜即売所がありますか?」と聞くと

「すぐそこにありますよ。でも、今は南瓜しかありませんでしたよ。

一個二百円って書いてありましたよ」と言うので

(南瓜ならあるし・・・もう行かなくていいか)と

姉と二人は暗黙のうちに以心伝心、即引き返した。

そして、亀津中の横の道を上へ上へと歩いた。

約200メートル進んだ所で民家もまばらになった。

いよいよ初めてのコースに入るぞとワクワク。

ところが、ここで見てはいけない物を同時に見てしまった姉とばば。

見てしまってはいけない物とは?????

それは、最近とんと見なくなったタンカン。

無人市場に大きな網袋入りで並べられている。

3,4?は入っていそう・・・・それに、一袋の値段がたったの200円。

安っ!即決!買おうと。

姉と二人同時に無人市場へ駆け寄った。

網袋入りが4個ある。

一人二袋ずつ買おうと決め、400円を料金箱へ。

さて、ここからが問題だ。

この季節外れの貴重なタンカン、散歩帰りに買うべきか?

もしかしたら帰りには売り切れているかもしれないから、

今買って、持って歩くか

それとも、蜜柑を抱えてすぐに帰るか?

方法は二つ。

 

 

10?近くもの重い蜜柑を持って歩くんだから距離は3?くらいでも、

6?くらいは歩いた距離になるだろう・・・・と計算。

蜜柑を抱えて帰ることに即決。

 

さて、蜜柑を買って、ウエストポーチを見たが

いつも持ち歩くエコバッグが入っていない。

おまけに・・・・・

いつもなら、ビニル袋も入れてあるのに、今日に限ってそれもない。

まさか、網袋入りの蜜柑10?近くを

剥き出しで抱えて中央通りを歩くのは恥ずかしい。

そこでばばは、日除け用に着ていた上着のようなストールを脱ぎ

蜜柑袋二つをくるむようにして、

さらに帽子でも蜜柑を隠すようにして両手で抱きかかえる。

 

さすが姉は、厚手のビニル袋を持って来てはいたが

やはり蜜柑二袋を入れるとパンパンで、ヒモも切れそうだ。

姉もビニル袋を抱きかかえる。

貴重なタンカンを買って嬉しいのと、両手で抱えて歩くので恥ずかしいのと

タンカンが重いのと・・・色々な気持が入り交じって複雑な気持ち。

でも、やはり、嬉しい。

 

歩きながら姉が、一番近道で帰ろうと提案。

しかし、そのためには50度くらいの急な傾斜の坂道を上り

さらにダラダラ坂道を上り続けなければならない。

 

でも、中央通りを歩くよりはマシ。

フーフー大きな息をしながら坂道を上がる。

体の至る所から汗がダラダラ流れる。

 

いつもは絶対弱音を吐かない姉が、坂を上がりきった所で

「一休みしよう」と言う。

よっぽどきついのだろう。

大きなブロックの上にタンカンをおろし、思いっ切り大きく息を吐く。

何故かしら笑いがこみ上げてくる。

何だか可笑しい。。。。嬉しい。。。。。

二人顔を見合わせて笑いあう。

姉が自分の蜜柑袋から一個取り出して皮を剥きばばに差し出した。

受け取って食べてみる。

あれっ、すこしパサパサしてる、汁気が少ない。

アリャリャリャリャ〜〜〜二袋も買って失敗だったかな?

でも〜〜〜タンカン全部が全部、パサパサと決まったわけではない。

きっと、汁気たっぷりのもあるはず。。。。。

望みをもって、家まで運ぶのだ!

さあ、ばば、歩け!家までは、あと500メートル。

近いぞ!

途中、姉は自分の家へ蜜柑を運んでいく。

ばばは、(誰にも会いませんように・・・・・)と願いながら

我が家を目指す。

歩け、歩け・・・・・・・

 

フゥ〜〜我が家の窓が見えてきた。

じじは、きっと相撲のいちばん良い取り組みを観ているだろうな。。。。。

「ヨッコラショ。ヨッコラショ・・・・・」と

かけ声をかけながら階段を上がる。

 

「じじ〜〜〜、ただ今〜〜〜早かったでしょ。

ほら、タンカン、タンカンよ。珍しいでしょ。今頃、タンカンなんて〜〜〜」

と、ばば一人興奮しまくって報告するが

じじは相撲観戦に夢中。

ばばの話にも「心ここにあらず」と言った状態。

 

でも、いいんだ〜〜〜。

大、大、だあ〜〜い好きなタンカンをこんなにたくさん入手できたんだもの。

 

さて、そろそろ父の介助に行きましょうか。。。。

タンカン試食はその後のお楽しみ、お楽しみ。

 

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