「案山子」
10月15日(金)晴れ
青空がきれいな徳之島です。
画像は、昨日、家の前で空の写真を撮っていたんだけど
少しカメラを動かすと電柱が写って、沢山の電線が・・・・
島では毎年台風の時、強風で電線が切れ、停電したりする。
都会では電線を地中に・・・とか、聞いたこともあるけど、
お金もけっこうかかるし、工事も地上配線より遙かに難しいんだろうね。
今日も、空は、こんなに青くて美しいのに、海はまだ波があるようだ。
午前中、いつものように、ラジオを聞きながら炊事場に立っていると
さだまさしさんの「案山子」という歌が流れてきた。
聞いていて「何て素敵な曲と歌詞なんだろう?」と思った。
「♪元気でいるか 街には慣れたか 友達できたか
寂しかないか お金はあるか 今度いつ帰る♪」
という歌詞を聞くと、中卒後、兄の初任地だった喜界島へ行き
兄と一緒に過ごした高校時代のことを思い出した。
当時、親元を離れ、慣れない地で新しい生活を始めた
末っ子のばばに対して、両親は「案山子」の歌詞のような
気持ちでいたんだろうな?と思う。
母は、よく手紙をくれ、時には、お小遣いが同封されていることもあった。
又、両親は、カマスいっぱいの籾を送ってきてくれ、
ばばは、近所でリヤカーを借り、港の倉庫まで行って
カマスを積んで、家に帰っていた。
そして、そのカマスを精米所に運び、精米してもらっていたなぁ・・・・
町の中央通りを女子高校生がリヤカーを引いて港へ行き
カマスを積んで帰る・・・・今なら絶対あり得ないよね。
以前もブログに書いたけど、、母はばばが大人になってから
何回も、ばばに話した。
「本当に考えが足りなかったね。カマスいっぱいのお米を、島で売って
その現金を送れば、あなたも難儀もしないし、必要な時にお米は買えば良かったのにね」って。
でも、高校生当時、ばばは、ただ親に対しても感謝の気持ちしか無く
「現金の方が良いのに」・・・と、一度も思ったことは無かった。
両親が苦労して育て、収穫した愛情いっぱいの籾を
カマスで送ってくれるって、ただ、ただ、ありがたかった。
さだまさしさんの「案山子」は、あらためて「子を思う親心」について
考えさせられた。
でも、さだまさしさんの「案山子」の歌詞については
色々な解釈があるようですね。
ばばは、ばばなりに解釈して、両親や兄弟姉妹に対する
感謝の気持ちを新たにしました。