嬉しいけど涙、涙

3月8日(木)曇り時々雨


昼過ぎ、ご飯も炊きあがって、「さぁ、食事を始めよう」と思っていたら
携帯が鳴った。
飛びつくようにして、取った。
義姉からだった。
「ばばちゃ〜〜ん、合格したよ!!!!」という義姉の声は
泣いている。
「おめでとう!!!良かったね、良かったね」と答えるばばも
感極まって泣き出してしまった。
食事を始めていたじじも「凄いね、良かったね」と喜んでいる。
すぐ、ばば姉にも電話したけれど・・泣きながらの電話になってしまった。

そう、今日は義姉の孫、Kちゃんの大学受験発表の日だった。
数日前、別の用事でメールをしたり、その後電話で話した時も
Kちゃんの話になり、義姉が「本人は30%位出来たと言っているらしいよ」
と言って、笑っていた。
合格発表も「今週中にはあるらしい」というくらいで、
はっきりした日程は分かっていないようだった。
そこで、今朝、ばばはネットで調べてみたら
「8日の正午過ぎ頃」発表だと分かった。
その後は、ソワソワ落ち着かず、チラチラ時計を見ながら仕事をこなしていた。

12時30分頃になっても音沙汰無いので「残念だけど、今日は朗報は聞けないかな」
と思いつつ、じじに食事を出して、ばばは自分の分のご飯を
茶碗によそおうとした、その時、携帯が鳴ったのだ。
合格の知らせを受けて以来、ばばは、もう胸がいっぱいで
食事どころではなく、仏前に走って両親に手を合わせたり・・
「兄さんが生きていてくれたら・・・」と、亡き兄のことを思ったり。

兄は、娘が成人式を迎える4ヶ月前、突然帰らぬ人となった。
あまりに突然の事で、信じたくも無かった。
ばばは、兄が、最初の勤務で喜界高校に赴任したので
ばばも志望校を変更して、喜界高校へ進み、兄と3年間一緒に過ごした。
だから、兄は高校時代の3年間、ばばの保護者でもあった。
教師の妹として、少しプレッシャーもあったけど
全く知った人のいない土地での3年間、ばばなりに学業と家事を頑張った。

ばばが卒業して、兄は結婚した。
女の子が誕生し、その子がいよいよ成人という時の
ある朝、突然倒れ・・・・・

それ以来、義姉は1人で頑張った。
どんなにか心細かっただろうと姉の心中を思うと胸が張り裂けそうになる。
そして、娘は結婚し、子どもが出来、そして、今年は下の子の大学受験だった。

いくつかの大学を受験するとは聞いていたけれど
今日、合格発表のあった学校が第一志望校だったらしい。
「30%は出来た」という孫の報告に、義姉はヤキモキしながら
今日の日を待っていたはず。
ばばも、今朝、ネットで調べてみて、今日が合格発表だと分かったのだけど
義姉にそう言うと「今日は、鹿児島大学の合格委発表がされているみたいだけど
孫の大学の発表は明日だと思っていた」って。

先ず、ばばに連絡してくれたみたいで
「これから兄弟姉妹にも連絡するね」と姉は電話を切った。

姪の子どもの合格発表を聞いて、嬉しくてたまらないんだけど
何故か、食事をする気にもなれなくて
炊きたてのご飯を入れようとしていたお茶碗も、元の場所に置いたまま・・・
と思いながら、ふと「あっ、義姉さんには電話したけど、
姪のAちゃんには電話してなかった!」と気がついた。
でも・・義姉の話では、Aちゃんは家でソワソワ待つよりは・・・と
職場の同僚が今日休んだので、その代わりに率先して仕事に行ったと
言っていたので、仕事中だったら迷惑だと思い、先ほどメールをしたら、
すぐに「おばちゃん、ありがとう〜〜」と電話がかかってきて。
Aちゃんも、合格したと聞いても「本当に合格しているよねぇ・・」と、
何回も何回もネットで受験番号を確認したんだって。
それに、面白いのは、なぜか?合格発表を一番最後に知ったのが
親のAちゃん夫婦だったんだって。

「30%位出来たかな?」と言っていたというKちゃん、
合格が分かってから、同じく合格した友達と連絡を取り合って
「お化粧品を買ってくるね〜」と出かけたとか。
可愛いなぁ。。。。

兄が元気でいてくれたら、どんなにか喜んでくれただろう?
と思うと、叶わぬ事とは思いながらも
悔しくて、寂しくて、残念で、何度も泣いては
「泣かなくて良いよ、めでたいことなんだから」と
じじに慰めてもらっている、今日のばばです。
天気はドンヨリですが、ばばの気持ちは快晴で
とても、嬉しい1日になりました。

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