寂しくなるね

2月27日(火)晴れ


5〜10歩も歩けばご近所さんの顔が見える。
そんな環境に生活している、ばばのごく親しい友人。
しかし、今、この友人はこれ以上無いという寂しさに襲われている。

すぐ目の前に住む年下のご近所さんが今月いっぱいで引っ越す。
毎日荷物を運び出していると言う。
又、歩いて10歩ほどの先輩のご近所さんも
4月には都会の方へ引っ越してしまう。
先輩の引っ越しは、去年辺りから聞いてはいたが、
年下の友人の引っ越しは、「寝耳に水」で大分ショックだったらしい。
それも、1ヶ月後には引っ越すと言われたら・・・
ばばも残される友人の事を思うと、胸が痛くなるほど切ない。

本当に仲の良いご近所さん達だった。
昔ながらのご近所づきあいをしていたから。
時には調味料を貸したり、電気製品の調子が悪いと呼ばれて
点検に行ったり、買い物を頼み合ったり・・・
頼るだけでは無く、自分が出来ることでお返しをする・・・
体調が悪い時は声を掛け合い、美味しい物があったら分け合って食べて、
縁側に集まってはお茶を飲みながら世間話をする。
暑い時期には、夕涼み会をする。
ベランダのある軒先を借りて、大きな洗濯物を干す・・・・

だけど、もう、そういう事も出来なくなってしまう。
年下のご近所さんは、少し離れた場所に引っ越すから
これからもスーパーとかでは顔を合わせることもあるだろうが
今までのように密なお付き合いは出来ない。

親のように思って、知恵をもらったりしていた
先輩のご近所さんは、大都会の子どももさん達の所へ引き上げて行かれる。
今までは家の近くにある畑で季節季節の野菜をってはご近所さんにも分け
美味しいおやつを作ってはご近所へも配り・・そんな先輩だった。
もう90歳近い。
子どもさん達にしてみれば、高齢の母親を1人、
島で生活させることには不安も多いことだろう。
お母さんの方も、身内の近くにいた方が安心ではあるだろう。
しかし、慣れない都会生活。
今までのように、野菜作りを楽しめるだろうか?
縁側で日向ぼっこをしながら話し合える隣人がいるだろうか?
昼間、お仕事をしているお子さん夫婦が出かけた後
どのように過ごすのだろう。

ばばの近所でも、既にお二人の先輩が都会のお子さんの元へ
引き上げて行かれた。

年に数回電話で話す事があるが、1人の先輩は
島での生活とあまり変わらず、積極的に外へ出ているそうだ。
デイケアに通ったり、高齢者の集まりに出かけたり
近くで野菜作りなども楽しんでいるそうで
電話の向こうの声も明るく、ばばも安心した。

もう1人の先輩の方も娘さん宅で、毎日元気に過ごしておられるとのこと。

年を取ると、親は親で不安だろうし
離れて暮らす子ども達は、又親のことが心配だろうけど
自分たちの生活もあるから、すぐ帰ることは出来ない。
結局、親が子どもの元へ行くのが一番良いのかな?
・・・と思うけど、子どもに迷惑はかけたくない。

10年前までは、深く考えたことも無かったけど
自分の行く末のことを色々考えて不安になることもある。
でも、今からクヨクヨ考えてもしかたが無いから
「なるようになるさ」と腹を決めて、
なるべく毎日じじと笑い合えるような生活が出来れば良いなと思う昨今。
その為にも、先ずは健康!

親と妹のような隣人が間もなく引っ越してしまう、ばばの友人。
今後は、ばばが今まで以上に声をかけ、少しでも寂しさが紛れるように
一緒に彼方此方出かけたり、散歩をしたりしようと思っている。
※今日の画像は、昨日夕方、買い物ついでにウォーキングしてきた
運動公園に咲いていたツツジです。

 

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