変わりゆく・・

1月28日(日)曇り後小雨
なかなか天気がスッキリしないね。
朝のうちは晴れていたので、食事の準備前に洗濯機のスイッチオン!
食事が終わる頃には洗濯物も干した。
久しぶりに陽光があり「良かった〜」と思っていたのに・・・
「昼前から雨でしょう」と言っていた、天気予報が当たって
お昼前にはシトシトシトシト。

ばばより先に、じじが気づき「洗濯物入れた方が良いよ〜」と。
じじが外から物干し竿を入れてくれ、ばばは竿毎受け取って
室内に干した。
長短5本の竿に、ピンチハンガー。
3日分の洗濯物って結構多いね。
曇っていても、湿度が50%前後だから、室内でも乾くかな?
理想は外干しだけど、今の時期、仕方無いね。
竿5本分の洗濯物を外に干すって、島だからできるよね・・・
って、娘宅で過ごした3週間の事を思い出した。
都会のマンションとかって、洗濯物を干すのも気を遣いながらの生活だった。
島なら、屋上に布団を干したりもできるし、布団のシーツも何枚でも干せる。

昔、昔、ばばが子どもだった頃なんか、洗濯と言えば
洗う物を背負いカゴに入れて背負って川まで行って、
大きな岩の上でゴシゴシ手洗い、絞って、軽く畳んでカゴに入れ
又背負って家に帰って、長い竹の物干し竿や垣根にも干していたなぁ・・・
子どもの力で絞った洗濯物は,しっかり絞り切れていなくて
家に着く頃、背中はビショビショに濡れていた。
難儀でもあったけど、洗濯の合間に岩の下を探って小魚やエビを捕まえたり
友達とお喋りしたり、夏の暑い日には、堤防の途中から川に飛び込んで遊んだり・・・
本当にのびのびと、良い意味での野生児だったと、今は思う。

海も山も、川も田んぼも最高の遊び場だった。

ばばがひとりで洗濯に行く時は、見晴らしの良い川だったけど
母と一緒に行く時は山道を下っていく、山の中の川だった。
山の中の川は通称「ブーチゴー」と言われていた。
ばばがひとりで行く川の、ずっと下流で海に近い川だった。
ブーチゴーはね、両方から木の枝が生い茂っていて、昼なお薄暗くて
やちゃ坊で野生児のばばでも、ひとりでは絶対行けない位怖かった。
母と一緒に川に行っても、手伝いはせず川エビを捕まえたり
小魚を追いかけて、たまには大きな岩の上で、昼寝をしたり。
ずっと以前のブログにも書いたけど、岩の上で昼寝していて
川に転がり落ちたこともあったよ。

この川の向こう岸には、田んぼ等もあった。

でも、この川が何故怖かったかというと、
ばばの後輩がこの川で溺れて亡くなった事、
又、ある日集落のおじいさんが行方不明になり、数日間集落の人達で捜索したら
この川の向こう岸をずっと山に入った洞穴の中で見つかって、
当時は「ケンムン(奄美の山に住む妖怪)に惑わされてあんなところに連れて行かれた」という
噂がまことしやかに広がった事などから、子ども達だけでは怖くていけなかったのだ。
おまけに、川に行く途中も薄暗くて道もでこぼこで大小の岩がゴロゴロしていたし・・・

そうこうしているうちに、電気洗濯機が普及し
川へ洗濯に行くことも無くなった。

大人になってから、何度か「ブーチゴー」へ下りる道の
すぐ横を通って「今、川まで下りていけるのかなぁ」と思ったけど
足を踏み入れることは、やはり出来なかった。
今は稲作もしていないし、あの川向こうの田んぼだった所はどうなっているのだろう?
もしかしたら?どなたかがサトウキビでも作っているのだろうか?
でも、川を渡って、トラックの通る道までサトウキビを運び出すのが
それはそれは大変だから、もう荒れ地になっているかも知れないなぁ・・・

懐かしいけど、ちょっと怖い「ブーチゴー」。
年間、あの川へ行く人が1人でもいるのかなぁ・・

ばばが洗濯に通っていた川も、水量が少なくなっている。
堤防から飛び込んで遊んだ、あの川も、昔の姿を留めてはいない。

変わりゆく自然、変わりゆく故郷の光景。
元気なうちは、なるべく実家通いをしたり、
海や集落の周辺を散策しなくちゃ・・・・・

洗濯の話から、変な方へ話が進んでしまって、ごめんなさい。

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