「Tちゃん桜」

2月24日(金)曇り
昨日夕方、ホームセンターで「花と野菜の土」を
15袋購入した。
何故15袋持って?
だって〜一袋88円って特価だったから・・・
お店では、店員さんとばばで車に積み込み
帰宅後は、ひとりで車から降ろして、2袋ずつ倉庫へ運んだ。
片手で1袋ずつ持つんだけど、これが、結構重い。
おまけに車庫から庭に入るまでは緩やかながら坂。
「オットットット」と言いながら、奮闘。
7回、車庫と倉庫を往復して、最後に片手では「土の袋」
片手では別の買い物を下げてやっと玄関へ。

土を運んで、倉庫と車庫を往復する間に
ふと倉庫前の桜の木に目が留まった。
夏には、桜の木に「これでもか!」と言うくらい
ゴーヤの茎が巻き付き、初秋までも収穫を楽しんだ。
1本のゴーヤの苗から、50本以上収穫して
もう、ビックリ、ビックリ!
こんな事、ばばの人生で初めてだ〜

その名残・・・というか、枯れたゴーヤの茎が
未だに桜の木全体に絡みついているのだが、
その隙間から、薄いピンク色が見えた。
えっ?まさか?
自分の目を疑いながらも、近づいてみると・・・
おぉぉぉぉ!!!!!!
桜の花が開いてる!

季節を勘違いしたのか、11月に10数輪開花して
そのまま葉桜になっていたのだが、
何と、何と、2度目の開花。


嬉しいぃ!!!
公園や、御近所さんの畑や庭には
今が盛りとばかりに濃いピンク色のヒカンザクラが咲いていて
ちょっと羨ましかったんだよね、ばば。
花数は、全部で2,30輪だけど、ばば、嬉しくて、嬉しくて・・・

ばばの桜は、薄いピンク色の桜で、何桜か?名前は分からないから
「桜」と書いている。

この桜はね、今から4、5年ほど前に友人のTちゃんから、
小さな苗をもらって植えたの。
Tちゃんはね、校区は違うけど、ばばと同級生で、ばば姉の友人でもある。

4、5年前・・・と言えば、義母が介護施設にお世話になっていた時。
当時は義父や義母の介護で、なかなか旅行に行く気にもならなかったばば。
たまたま「兄弟姉妹で裏日本の方へ旅行に行こう」という話が持ち上がった。
どうしようか、迷ったが、当時義母は元気だった。
じじも「行こう!」と言ってくれた。
施設の職員さんたちに相談してみると
「緊急時、どなたか駆けつけてくれる方がおられたら、その方にお願いして
旅行行って来たら良いですよ」と言われた。

どうしよう?
普段なら、すぐ、姉にお願いするのだが
今回は姉も一緒に旅行に行くので、頼める人がいない・・・
そんな時、姉とばば、共通の友人であるTちゃんが
「何かあれば、私が駆けつけるから、旅行行っておいで」
と背中を押してくれた。

ただ、短大時代の同級生で、姉とばば共通の友人というだけで
甘えて良いのかなぁ・・・と思いつつ
最後は、Tちゃんに甘えることにした。

ばば達の旅行中、一度も緊急呼び出しは無かったそうだが
Tちゃんはわざわざ施設まで出かけて、義母と面会してくれたり
お見舞いしてくれたりしてあった。

そのTちゃんが、ばば達が旅行に行く半年前くらいに桜の苗をくれたのだ。
「どうせ引き抜いて捨てる苗だから、遠慮せず持って行って」と。
もらったその日で苗を植え、毎日毎日観察をしながら
水を与えたり、肥料を与えたりして見守っていたら
みるみるうちに大きくなり、2年目だったかなぁ?
ついに薄いピンクの花を数輪つけてくれて・・・
感動!感謝!
嬉しくて、嬉しくて。
ばばは庭に桜の花が咲いて、その下で親しい人たちと一緒に
コーヒーとかお茶とか飲めたらなぁ・・・というのがずっと夢だったからね。

義父が亡くなった年の春も、母が亡くなった年も、
桜は美しい花を咲かせてくれた。
まだ、花見が出来るほどの花数では無かったし、
今も満開!!!!と言うほどの花数は開花しない。
けれども、たとえ1輪でも、ばばは嬉しいし
その花を見て、Tちゃんのありがたさを再認識する。

困っている時に気持ちよく手をさしのべてくれたTちゃん。
だから、ばばは庭の桜に「Tちゃん桜」と名付け、姉にも話した。

Tちゃんとは、家も結構近いし、気楽にお喋りもするし
たまに美味しい物があれば、あげたり、もらたりはするけれど、
お互いの家に上がり込んで一緒にお茶を飲んだりはしない。
それでも充分気持ちは繋がっていると、ばばは確信している。

そして、ばばの中では「大事な友人・恩人Tちゃん」なのだ。
そのTちゃん桜が、今年は11月と2月、2回も開花してくれ、
ばばを喜ばせてくれた。

「ありがとう!Tちゃん桜!」
これからも、大事に大事にするからね。
いつか、あなたが「大満開」になったら、
その時はTちゃんを招待して、あなたの成長ぶりを見てもらうからね!
我が家の庭で、すくすく育て,Tちゃん桜。

 

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