「へその緒」
6月24日(金)晴れ
両親宅に住んでから、もう、かれこれ3年。
早く我が家へ戻りたいと思いつつ、リフォーム後の片付けとか
やることが沢山あり過ぎて、先延ばし、先延ばし・・・
でも、ここ数日、じじがパソコンをしたり昼寝をする2階が
35度越え〜。
こりゃ〜、引っ越すしか無いでしょう!と、ばば一念発起。
昨日から、「よっこらしょ」っと重い腰を上げて自宅へ〜。
まず、四方のも戸を開け放った途端、涼風が〜〜〜
気持ち良い〜〜
クーラーも扇風機も要らないなぁ〜
同じ敷地で、ちょっと高低差があるだけで、
こんなにも違うものかと思う位、我が家は涼しく、別世界。
今住んでいる家の方が、バリアフリーとか、作業動線を考えたら
生活しやすいとは思うけど、夏の暑さ、冬の寒さ
それに家の明るさが、自宅とは格段に違う。
足腰が丈夫なうちは、やはり自宅が良いなぁ・・・とあらためて実感!
昨日は、台所の食器棚や、表の押し入れを拭き掃除まで終わった。
今日は、表の間の、パソコン機器、テレビ周辺を綺麗にしようと
10時前から取りかかった・・・のは良いけれど、
途中から、ばばの手が止まってしまった。
小さな箱に入った、娘達の「へその緒」が出てきたのだ。
それを見ていたら、色々なことが思い返されて
何だか涙が出そうになって、仕事が捗らないの。。。。
昭和40年代後半から50年代・・・・
まだ、産婦人科が1カ所しか無かった時代に誕生した我が娘達。
新米母で、今は亡きじじ両親や、じじに手伝って貰いながら
何とか母業をこなしていた、ばば。
じじは、部活などで忙しかったにもかかわらず
娘達をお風呂に入れ、夜中にミルクやおにぎりをあげ
ばばが家事をしやすいようにと娘達を外に連れ出してくれた。
成長するにつれ、娘達も「母が欲しかっただろう」に
幼稚園や、小中学校で平日に行われる行事には
ほぼ参加できなかったばば。
いつも仕事優先で、仕事、仕事と仕事優先で突っ走ってきたけど
子ども達には、本当に寂しい思いをさせていたんだなぁと思うと切ない。
今、娘達は成長し、親元を離れ、それぞれ独り立ちして頑張っている。
引き出しの中から出てきた「へその緒」を見ていたら
色々なことを考えた。
母親と子どもって、へその緒で約300日、繋がっていたんだよなぁ。
ばばの喜怒哀楽など、お腹の中で感じていたのかなぁ。
お昼に撮影から戻って来たじじに「へその緒」の話をした。
母親と子どもは「へその緒で繋がっていたから・・・」という話をしたら
じじは「僕は、男だからか、ばばのような感情は無いなぁ」とポツリ。
自分が母親になってから、ばばは自分が親と過ごした時間の貴重さや
親がばばを叱った意味や、折りある毎の親の言動なども
理解できるようになった。
ばばは、未だに子離れできない母である。
子ども達が幼かった時分、思う存分甘えさせてあげられなかった分
今、自分が出来ることで、子ども達を可愛がってあげたいと思う。
子ども達には「うざったい」って思われるかも知れないけどね。
遠く都会で暮らす娘達の幼かった日のことを思い出しながら
二度と戻らぬ時間を巻き戻せたら!と切実に思った、今日のばばでした。
さて、懐かしい物を見て「優しい気持ち」になったばば。
穏やかな気持ちで、作業を続行しましょ。