届いたって

11月4日(水)曇り
「人生とは何ぞや?と問われたら、ばばちゃん、どう答える?」
って、出先で知人から聞かれた、ばばは即答できなかった。
何て答えたら良かったんだろう?
未だに答えは出てこない。
この世に生を受け、そして生を閉じる。
人間の数だけ、「人生」はあるはず。
ばばも、この世に生を受けたからには、何か使命があるはず。
自分が一番したかった仕事に就き、
結婚し、仕事を続けながら子育てをし、両親を看取り・・・・
そしてあっと言う間に終活を考える時が来た。
我が人生に悔いは無しって言えるかな?
まだまだ答えは出せない・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
曇っていたので、5時前には薄暗くなった。
もう、宅配さんとかお客さんも来ないだろうと
車庫の簡易戸締まりをしようと思い、車庫入り口へ。
一瞬、ドキッとした。
一人のおばあちゃんが車庫前に座っていたから。
最近、ご近所に引っ越してきたおばあちゃんだと分かっていたので
「こんにちは」と挨拶したら、おばちゃんが色々話しかけてきた。
自分は昭和38年生まれだと言い、じじのおじさん達とは親戚だという。
そして、若い頃は天ぷらやドーナツを作って、全島中売り歩いたとも。
「おばちゃん、若い頃は車で全島回っていたんですか?」と聞くと
「いや、今日は北回りしたら、明日は南回りと
自転車で回っていたのよ。あなたの生まれ島までも行っていたよ」って。
そして、おばちゃんは「年取るとダメだねぇ。
昔のように、何も出来なくなった。
今は嫁さんに食べさせて貰っているのよ。
本当に優しいお嫁さんでねぇ」と嬉しそうに話してくれた。
そして、いつの間にか話は堂々巡りで、
同じ話を何回も何回も繰り返した。
頃合いを見計らって「じゃ、私はこれから用事がありますから・・」
と、家に戻ったが、考えてみれば、
おばちゃんも引っ越してきたばかりで
周囲には同年配の友達もいないらしい。
だから、昼中は彼方此方歩いて回ったりしているらしい。
寂しいよね、おばちゃん。
・・・と、ここまで書いたら電話が鳴った。
受話器を取ると、数日前ばばが「会いたいよ〜」という題で
ブログに書いたおばちゃんからだった。

ばばが出した手紙が今日届いたらしい。
今日も、明るくい元気な声だ!
おばちゃんは、ばばの手紙を読んで懐かしくて、嬉しくて
テーブルの上に置いて、何度も読み返しているよ、ありがとうって。
そして、都会では高齢者ばかりの集まりがあって、100円持って行けば
おやつや飲み物が出て、更には懐かしい昭和歌謡曲のコンサートもあって
楽しくてたまらなかったって。
ある年齢になると、乗り物もタダだって。
じじとばばにも、もっともっと楽しみなさいって。
ばばが「おばちゃんの楽しそうで元気な声を聞くと嬉しいです」と言うと
「ばばちゃん、じじさんを大事にして、ふたりで元気でいられるということが
一番の幸せだよ。年取れば、病気を持っていない人なんていないんだって。
だから、ちょっとの体調不良にクヨクヨしないで元気で過ごしなさいよ」
と言って、一旦電話を切ろうとしたが、すぐに又
「ばばちゃ〜ん、今、野菜は何を育てているの」と聞かれた。
「ネギとブロッコリーだけです。これから大根を蒔こうと思っています」と言うと
「それが良いよ。島では大根は11月頃種まきをするのが一番良いのよ。
おばちゃんはね、9月29日蒔いた大根の種はもう芽が出ているけど
10月になって蒔いたのはまだ芽が出ていないのよ。
ばばちゃん、大根の種は、少し蒔いて育てなさいよ」と言って電話は切れた。
ばばが、去年大根の種一袋蒔いて、豊作にはなったけど
結局食べきれずに、どんどん大きく育って結局は腐らせてしまったのを、
おばちゃんは知っているからね。
少し蒔いて育てなさいよ・・・って言われたけど・・・・・
ばばは、一袋全部蒔こうと思っていた。
一袋蒔くにしても、時期をずらせば良いんじゃないかなぁ・・・
種って、残しても時期がズレると芽が出なかったりして
捨てることになりかねないもの。
そうだ!
今年は、時期をずらして蒔くか、大きなプランターを買ってきて
菜園とプランター、両方で育ててみたらどうだろう?」
そうだ!それが良いかも・・・・・
そろそろ本気で種まきの準備しなくちゃ〜ばば。

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