兄さ〜ん
9月19日(土)晴れ
今日は朝から「やる気満開モード」のばば。
お盆前から手つかずだった倉庫の片付け開始!
40リットル入入る大きなゴミ袋の10個分もゴミをまとめたが
まだまだ序の口。
今度こそ思い切って捨てる!って決めているので
ポイポイっと潔くゴミ袋へ投げ込んでいく。
ゴミ袋が満杯になる度に何だか「やった!」って嬉しくなる。
1週間、継続して頑張れば、サッパリと片付けられるだろうな〜
でも、明日は実家のお墓参りに行くから中止。
今日は9才違いの兄の命日。
明日は義兄の命日だから、わざと今月は15日の墓参りは行かず
明日、行く事にしていたから。
大好きだった兄・・・・
兄と言っても9才違うから遊んだ記憶などはほとんど無い。
でも、高校3年間、ばばは兄と過ごした。
たまたま兄が喜界高校に赴任が決まったので
両親の希望で、ばばも進学先を喜界高校に変更し
喜界高校を受験した。
受験の時も、喜界島の水が合わなかったのか
「水負け(・・・と〜周囲の大人達が言っていた}」になって
合格発表の日も体調が悪いままで,学校へ行けずという状態だったが
無事合格し、兄との新生活がスタート。
自分の兄が勤める学校へ通う・・・・
そして、古典や現代国語の授業を2年間は兄から教わった。
同級生の手前、自分の兄から授業を受けたり
テストを受けたりするのは,複雑な気持ちだった。
ばばは横着でいいかげんな性格だけど,兄は几帳面で努力家で
ばばとは全く逆の性格。
高校の3年間、ばばがどんな時間帯に目を覚ましても
兄の部屋は煌々と電気が点いていて
(兄さんはいつ寝ているんだろう〜?)と思っていた。
ばばは、3年間、兄と自分の分の弁当を作り
夜など兄の同僚が来ると、お酒のツマミとか
ちょっとしたおかずを作っては出したりもしていたが
当時何を作っていたのかは、全く記憶に無い。
ただ、兄の友達の先生から
「あなたは自分だけご飯食べているんじゃない?
あなただけ丸々太って、お兄さんは、あんなに痩せて」
と言われた事は今でも忘れられない。
中学校を卒業したばかりのばばが作る食事なんて
たかが知れていただろうからね。
未だに兄に対して申し訳ないと思っている。
ばばが高校を卒業して数年経って兄は結婚した。
喜界高校から奄美市の高校、鹿児島の高校へ転勤し
その後、県立図書館へ異動になり「地方奉仕課?」
と言う部署に配属され「これからは,おじいちゃんや
おばあちゃんとも、たくさんお話しできる。
両親にも,ふるさと徳之島にも恩返しが出来る」と
喜んでいた矢先のある朝、急に体調が悪くなり救急車で病院へ運ばれ
そのまま帰らぬ人となった。
まだ49才の若さだった。
悲しくて,それ以上に悔しくて・・・・
兄の長女は年明けには「成人式」を迎える年だった。
「一家の大黒柱」であり、我が家の「希望の星」でもあった兄。
あれから27年もの年月が経ってしまった。
兄に見て欲しかったなぁ・・・
あなたの奥さんと一人娘の頑張りを。
そして成長した孫ふたりの姿を。
兄は自分の愛娘の花嫁姿を見ずに逝ってしまったから・・・・
横着でよいかげんな性格のばばも、今は本当のばばになって
孫も二人でき、じじと平々凡々だけど幸せに暮らしている。
こんなばばの姿も見て欲しいし、じじとも大いに語って欲しい。
叶わない夢だけど・・・・
明日は、お墓の前できちんと兄にお礼を言い
頭を下げて来ようと思っている。