ギャァ〜〜〜〜

6月29日(月)雨
夕べから、又雨の徳之島。
だから、家の中で出来る手仕事をしている。
雨が小降りになった時、思いついてベランダへ下り、
庭の隅に植えられているイヌマキやキツネ花の写真を撮った。

昨日は、朝「お母さんの忌明けも近いし
天気が良ければ、お墓参りに行こうかな?」と思い
庭のマークィ(イヌマキの木)を見た。
島では、イヌマキの木を「花香(ハナコー)と言って
お墓参りに持って行き、墓前に飾る。
数年前、ばばが枝を適当に切ったら
なかなか成長しなくなり、困っていた。
あまり大きくなくても、害虫には目を付けられ
キオビエダシャクが毎年卵を産み付け
ばばは、内心「ギャーギャー」悲鳴を上げながら
殺虫剤を散布している。
今年も数週間前から成虫が飛び始めたので
時々チェックしていたが、まだ幼虫が見られないので油断していた。
卵から孵ったばかりの幼虫は小さすぎて目に付きにくいんだろうね。
最初のうちは「今年はキオビエダシャク付かないのかな?
もしかして?桜の木とサネン花の成分が防虫剤代わりになっているのかな?
等と都合の良い方に考えていた。

キオビエダシャク成虫を見たのは、かれこれ10年前位かな?
じじ・姉、ばばで夕方の散歩をしていた時
ご近所のブロック塀近くからフワリと飛び立った
きれいな蝶?がいた。
濃い青(紫?)と濃いオレンジ色の、どぎつい羽色だけど
とてもきれいに見えた。
その蝶?がイヌマキの木の周辺を乱舞し、
イヌマキの木から無数の糸が伸び、
その上、ワシャ、ワシャ、ワシャと音が聞こえた。
近づいて見て、ばばは卒倒しそうになった。
何とも気味の悪い配色の、お蚕さんと同じような体型の虫が
イヌマキの木に無数にぶら下がって風に揺れ
あるモノは葉っぱにへばり付きムシャムシャ葉っぱを食べている。
大小様々な大きさのニョロリ型幼虫が無数にいる。
地面に落ちているモノ、ブロック塀にへばり付いているモノ、
ばばの一番苦手な虫、ムシ、むし・・・・・・

この幼虫が、時間を経てばばが「きれい!」と思っていた
あのどぎつい配色の成虫になるのだ。

近くに立っているだけで、無数の幼虫のうちの何匹かが
ばば目がけて突進してくるのでは?と
妄想に駆られ、急いでその場を離れた。

あれからだいぶ長い年月が経ち
あの時、「キオビエダシャクの豪邸」となっていたイヌマキの木は
道路拡張工事に伴い、何処かに移植されたのか?廃棄されたのか?
今は、その姿はなく、ばばも徒歩で、その近くを通ることも無い。

思い出す度に、ゾゾッとするキオビエダシャク群団。
その仲間?が、数年前から両親宅庭に姿を見せ始めた。
そして、油断している間に今年も既に侵入していたのだ。
お墓に持って行く「花香」を切ろうとイヌマキの木に手を伸ばしたばば。
次の瞬間、声にならない声を出し、後ろに飛んだ。
イヌマキの木の彼方此方に、あの薄気味悪い成虫が蠢いてる。
慌てて殺虫剤を取って来て、闇雲に撒いた。
差tっゆざいを撒いた次の瞬間、のたうち回り
枝から落下する、幼虫の群れ・・・・・・
ギャォ〜〜〜〜〜〜
しかし、こんなに殺虫剤を撒いて、
肝腎のイヌマキの木が枯れてしまうのではないか?
すぐに水を掛けたら、弱った幼虫が一気に蘇生しそうだし・・・・・・
とにかく1日は様子を見ようと決心した。

そしたら、夕べから今日の豪雨。
殺虫剤も洗い流してくれたことだろう。

来年からは、もう少し早めに対応するからね。
イヌマキの木よ、スクスク育っておくれ〜

※イヌマキの木は実家の周辺にも数本植えられていた。
今も昔も、剪定してして美形を保ちつつ庭木にしているお宅もある。
ばばの実家集落ではイヌマキの木のことを「マークィ−」と言っていた。
お墓参りに行く時は、必ず枝を切って持って行き、飾るし
家の仏壇の花瓶にも年中必ず飾っていた。
ある季節になると、可愛いこけしさんのような実が付くし
小さい頃から慣れ親しんでいた木。
しかし、キオビエダシャクという害虫のことは
じじが教えてくれるまで知らなかった。
昔からいたのか?
それとも、最近になって数が増えて目立つようになったのかな?

 

 

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