よもぎ餅

3月3日(火)晴れ後曇り
今日が3月3日ってことは分かっていたけど、
「3月3日だから何かする」ってことは、頭の隅にも無かった。
お昼前、近所のおばちゃんが来た。
「ばばちゃ〜〜ん、今日は3月3日(サンガツ サンチだから)
って、手に持った何かをばばに差し出した。
おはぎと、よもぎ餅が各1個入っている。
ハッとした。
改めて、今日が「桃の節句・ひな祭り・3月3日」と思った。
ばばが子どもの頃は、旧暦だったか新暦だったか定かで無いけれど
3月3日には「よもぎ餅」を、5月5日には「カハムッチ(サネン花の葉っぱに
餅生地を包んで蒸した物)」を作っていた。
よもぎ餅を作るために、母は何日も前からヨモギの葉を
摘んできては集めていた。
大きな鍋でヨモギ葉を茹でて、石臼で擂って
餅粉と混ぜて、大きな鍋に丸い蒸し板のような物を置いて
その上に、餅の生地をのばし入れて蒸し上げていた。
蒸し上がったら、長四角に切って、餅粉をまぶして
くっつかないようにしていた・・・・・
もう、10年以上前にもなるかな?
ばばも母がやっていたことを思い出し、思い出し
ヨモギ葉を摘むことから始め、よもぎ餅を作ってみた。
母のと同じ味かどうかは分からないけれど
柔らかく、ヨモギの葉の香りのするお餅が完成した。
その後、市販のヨモギ粉を買っても作ってみた。
しかし、あれ以来よもぎ餅は作っていない。
「よもぎ餅」も「カハムッチ」もばばにとっては
「お母さんの味」だけど、時代が変わり
いくらでも甘い物、美味しい物が簡単に手に入るようになり
作っても、家族みんなで「美味しいね」って食べる事もできなくなり
今では作ることさえしない。
おばちゃんから頂いた1個のよもぎ餅で
母のことや、自分が幼かった時のことなど、色々思い出してしまった。
よもぎ餅を作るのは手間暇かかるけれど、おはぎなら、簡単にできる。
近いうちに作ってみようかな?
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そうそう、おばちゃんは、お餅などを下さった後
「どれ、ばばちゃんの大根見て帰ろうかな?」と、ばばの菜園へ。

「ばばちゃん、大根の下葉はとってあげた方が良いよ。
トマトもね、脇芽を摘んだ方が良いよ。
ソラマメも茎の先端の方を切った方が豆に栄養が沢山行くから良いんだよ。」
って、実際に切って見せた。
「ハサミで切った方が良いから、ゆっくりやれば良いよ〜」って教えてくれ
おばちゃんは帰って行った。
近くに野菜作りの専門家がいて、色々教えて下さるからありがたい。
おばちゃんの教え通り、早速ソラマメとトマトの脇芽や先端部を切り落としましょ。

 

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