島唄・島口の祭典

2月16日(月)曇後晴れ
昨日は「第29回島唄・島口の祭典」があり
じじ&ばば&姉で行ってきた。
会場は生涯学習センター、2階ホール。
開演は13時30分からだったが、少し早めに家を出た。
会場に着くと、ほぼ満席で「島唄や島口に
関心が高まっていて嬉しいな」と思いながら席を探した。
3名一緒に座る事は出来ず、じじはカメラマンなので前列に。
姉とばばは後ろの方に、3人バラバラに座った。
教育長や町長の挨拶の後、ステージ発表が始まった。
プログラムは11番まであるが、島唄が9,島口は2。
亀津小学校の島唄から始まった。
島唄を歌いながら毬つきをしたり可愛い演技だった。
・・・えっ?プログラム1番が終わった途端、前の方やばばの周辺の
女の方達が次々立ちはじめた。
何で?
立った人達は、プログラム1番に出演した子ども達の保護者?。
会場は彼方此方に空席が目立ち始めた。
プログラムは、島口落語や島唄等次々進んでいったが
会場はガラガラ・・・・
小学生や一般の方の歌う島唄や三味線の奇麗な歌声、音色が
何故か悲しい。
そうだよなぁ・・・・・・
ある一部の愛好家を除けば、島唄の意味が分かる人は少ないだろうな。
ばばは、方言は、ほぼ意味が分かるし、話せると思っているが
それでも、島唄の意味はあまり分からない。
最近の子ども達や小中学生の保護者でも
方言の意味が分かり、話せる人は、ほぼ、いないのでは無かろうか?
ましてや、ばばの暮らす地域は、島外出身の人も多い。
いくら三味線の音が美しくても、歌者が美しい声で歌っても
その良さが分かる人は少ないと思った。
島口にしても、意味が分からないと全然面白くないんだろうな。

かつて、ばばが小学生の頃「方言禁止令」があり
学校内で方言でも使おうものなら「私は方言をつかいました」という
罰のカードを首から下げさせられていた。
家庭では親子姉妹、友達とも方言で話し
学校へ行けば標準語・・・・という時代だった。
あれからウン十年。
今、ばば世代でも方言を使える人は少ないだろうし
ましてやその子ども達となると、方言の意味も、話し方も分からないだろう。

ン十年前は、方言はあたかも悪い物のように廃絶しようとし
今、又、「方言を使いましょう。大事にしましょう」と言っても
もう、遅いと思う。
良かれと思っての政策だったと思うが、島の大事な「方言」は廃れる一方だ。

ばばは、島の言葉「方言」が好きだ。
特に、実家集落の方言は、もの柔らかで好き。
今でも、実家集落へ行けば、先輩や同級生と方言で話すし
生活圏内でも、方言が通じる人であれば方言で話す。
それぞれの集落で、微妙に違う「徳之島方言」。
「遺す」という事は、とても難しいと思うけれど
自分が生きている間は、折にふれ使っていこうと思う。

「島唄・島口の祭典」は今年で29回目だった。
来年は、30回。

島口漫談や島口劇等、劇の中に島唄を入れたり・・・・・
そして必要なら、島口を標準語に直したボードを準備するとか
パワーポイントを使って説明するとか・・・・・
面白い出し物が工夫され、大人も子どもも、たくさんの方が
会場に行って欲しいなぁ・・・

 

 

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