島民劇「島の夫婦(とぅじゅとぅ)」

10月26日(日)曇時々小雨
第2回島民劇「島ぬ夫婦(とぅじゅとぅ)」を観に行ってきた。

5年前に、奄美群島の日本復帰を題材にした
「北緯29度線」という島民劇の公演が初めてあり
観に行ってとても感動して帰った。
あれから早いもので、もう5年。
半年前に劇に参加したい人の募集があり、
6ヶ月練習を重ね、今日の公演となった。
前回の劇がとても良かったので、今日が待ち遠しかった。
9月20日からチケットが売り出された。
昼・夜2公演。
チケットが売り出された当日、母が入院し
チケットも買うかどうか迷っていたが、
幸い母が元気に退院出来たので、姉と買いに行った。
指定席を買ったが、チケットは残り少なくて
何と最前列の真ん中・・・・

今日は公演が2時からだと勘違いし、早々に出かけたら
開場が2時で、開演は2時30分だった。
早い人は12時半にはもう並んでいたそうだ。
2時には、ばば達の席の周辺から最初に入場案内があった。
あまりの席が舞台に近くて、
首を少し上げ加減で観なくてはならないかも知れない・・・・

2時30分に開演で、町長さんや教育長さんの挨拶があり
いよいよ劇が始まった。
闘牛を飼っている家族、その家族を支える人達の
笑いあり、涙ありの人情劇だった。
闘牛大会に出ても、なかなか勝てない闘牛が
最後にスペインの闘牛、世界一の暴れ牛「ボラギノール号」と対戦し
見事勝って、めでたしめでたし・・となるのだが。。。。。。
劇では、「徳之島なんか大嫌い!早く都会へ出たい」という娘と親との葛藤、
そんな矢先、家族の長男が暮らす神戸で大震災が起き・・・
めまぐるしくストーリーは展開していく。
一旦は都会へ出た娘が、島に帰って来た時、母は認知症になっていた。
認知症になった妻を優しく見守る夫、
その夫婦を支える仲間達、人間同士を結びつける闘牛「団結号」
切羽詰まる闘牛の前に場を和ませる闘牛解説博士と司会者
そして、要所要所で舞台をギュッと引き締める徳之島高校合唱部の歌声
あっと言う間に2時間近くが過ぎ、フィナーレ。
劇が終わると開場からは絶賛の拍手が、しばらく鳴り止まなかった。
仕事や学業の合間をぬって、6ヶ月間の練習で作り上げた舞台は素晴らしかった !
島の、素人の方々の演技が600席満席の観客の心を終始舞台に引きつけ
舞台と、客席が一つになった2時間だった。
出演者約60名。
NPO法人「劇団道化」「かごしま子ども芸術センター」他、
延べ600名位の協力を経て今日の公演となったそうだ。
島では、なかなか観劇をするチャンスは無い。
都会の役者さん達の舞台も観たいけれど、
何年に1回かでも良いから、この「島民劇」が続いてくれたらなぁと思った。

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ばば
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