おふくろの味

7月22日(火)晴れ後曇
先日から、ずっと送り物をしなくちゃと思っていた。
6軒分の送り物だが、一言ずつでも手紙を書かなくちゃと思い
先延ばしにしていた。
でも、思い切って昨日品物は揃え、夕べ手紙を書こうと思ったが
「夜だし、明日朝書こう・・」と先延ばし。
ばばの悪い癖。
朝食後、すぐに書き始めたが自分の文字のまずさにゲンナリ。
元々達筆では無い上に、ここ10年近く、手書きより
ワープロ書きが多いので、漢字は忘れているし
文字バランスは悪いし・・・
どうしよう・・・と思いながらも、何とか5人に手紙を書いた。
大きい荷物2個はお隣のお店で発送してもらうことにし
小さい荷物4個は、お店に持って行って
品物を買い足して、お店から宅配業者さんに手配してもらうことにした。
何だか重荷を下ろしたような気になったけど、
まだまだお世話になっている方がおられるので、
毎日少しずつ片付けていこう。
ばばは、書く事は嫌いでは無いけど
手書きは苦手じゃ〜〜
ワープロの文より、手書きの方が・・・なんて言われたら
ばば、どうしよう?
日頃から、やはり手書きの練習もしないといけないなぁ・・・・

夕べ、夕食で野菜炒めを出したら
じじが「この素材と味、おふくろの味と同じだなぁ・・・」って言ったので、
ばばはビックリした。
自分の両親と暮らした時間よりも、じじ両親と暮らした時間の方が
長くなったかなぁ?
それでも、ばばの作る料理の味が、
じじのお母さんの味に近づくってあるのかな?

義母は、料理上手だった。
ある物を無駄にせず、色々工夫して、美味しい料理を作ってくれた。
手早く、美味しく・・・これが義母の料理だった。
義母の味・・・と言えば
白菜の朝鮮漬け・カレー・煮物・エビフライや豚骨煮・
ラッキョウ漬け・ニンニク漬け・・・
その他、色々美味しい料理を作ってみんなに食べさせてくれた。
多いときは15,6人分もパパッと作って、テーブルに並べてくれた。
でも、義母と一緒に料理を作ったことは無い。
いつも食べているだけで、せいぜい洗い片付けくらいしか手伝わなかった。

自分の母の味って、何があるかなぁ・・と考えてみた。
よもぎ餅・黒糖餅・ソーダ餅・味噌・塩豚・・・・
餅類を中心に忘れられない味がたくさんある。
その中でも群を抜いているのは「アンバソーメン」。
ばば家族が5人で押しかける週末、いつもアンバソーメンを作ってくれた。
「アンバソーメン」という郷土料理もあるけれど
それとは全く作り方も味も違う母の「アンバソーメン」だった。
奄美大島の郷土料理のアンバソーメンは、茹でた素麺に
ジャコやお肉でとったダシで炊いた野菜や肉を混ぜる・・・・
このアンバソーメンも、美味しいし、
ばばが子どもの頃の田植えや稲刈り、
サトウキビの刈り取り作業の時等、大鍋で炊いて
持って行き、みんなで食べたものだ・・・
「アンバソーメン」の「アンバ」とは「油」だという意味だと思うけど
油で炒める事はしないし、
特別油を多く使うわけでも無いのに
何故、「アンバソーメン」というのだろう?
ばばは、このアンバソーメンを娘達に作ってあげた記憶も
無いような気がする。

ばばにとって、「義母と母の味」といえる料理はたくさんあるが
我が家の娘達にとって、「おふくろの味」ってあるだろうか?
せめて「豚骨煮」とか「鶏飯」くらいの作り方は
教えておきたいとは思うけれど、今となっては無理かな?
教えると言っても、調味料など、何は大さじ何杯とか
そんな細かいことは、ばばは教えられないと思う。
自分の舌で覚えて、美味しいと思う味付けをするのが
「ばば流」だから・・・
本当のおふくろの味を伝えることは出来ないかも知れないが
「あっ、この料理、お母さんが良く作ってくれたよね」と
娘達の記憶に残る料理を1つでも、2つでも残してあげたいなぁ。

郷土料理の「アンバソーメン」と
母が作ってくれた「アンバソーメン」の違いなどは
又、明日でも書きたいと思う。

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