礼拝所、他

1月23日(木)穏やかな晴天
天気も良いし、穏やかな良い1日になって欲しいなぁ・・・と
思っていたんだけど・・・・・親戚のHちゃんから昼前に電話が!
M兄さんが昨日急に亡くなったとのこと。
ビックリ!
M兄さんは、ばばの父方の親戚になる。
すぐお弔いに行くことにした。
と言っても、家を出たのがお昼3時前だったけど。

実家集落に帰るのは、お正月2日以来。
やはり故郷は良いなぁ。
「クラチンシラ」という急な坂道を上がると「礼拝所」がある。
「礼拝所」は、ばばが子供の頃は「頭チィキィドォ」と言っていた。
「頭チィキィドォ」は方言で「頭を下げる場所」、
即ち「礼拝する場所」という意味である。
礼拝所から見下ろせる位置に近隣集落のお墓があり
ばばの集落はお墓に行く時、通学時、通勤時など
クラチンシラを通るので、必然的に往復時は
「礼拝所」を通るのだ。
ばばも、子供の頃から「礼拝所ではお墓に向かって
頭を下げなさい」と、ずうっと母や姉から教えられていたので
しぜんと意識し、実行するようになった。
ばばの集落では子供の幼い頃から「先祖様を大切にしなさい」と
教えていたんだなぁ・・・と成長するにつれて分かるようになった。
しかし、今、ばばはいつも車で礼拝所横を通るし
いちいち車から降りてお墓に向かい礼をすることは無くなったし、
幼稚園生や小中学生も高校生も「礼拝所」を知っているかさえ定かではなく
礼拝する子も、ほとんどいないのではないかなぁ・・・と思ったりする。
その礼拝所周辺に、今日は桜が綺麗に咲いていた。
濃いピンクの桜と薄いピンクの桜だった。
2つとも寒緋桜かなぁ・・・・
ばばの大好きな桜・・・・
桜を見ながら少し進むと、実家集落。
集落に入ると正面に山が見える。
この山は、本当は遠くにある山なんだけど
集落入り口から見ると、集落の奥の方に山があるように見える。
集落の中央通り、一本道の奥には雄大な山。
ばばはこの風景が大好きだ。

今日は、お弔いだったので
車は広い場所に止めて、徒歩でM兄さんのお宅まで行った。
集落の先輩方が家の中にも庭にも、大勢座っておられた。
昔から顔見知りの方が多いし「生まれ故郷に帰ってきた〜〜」
という気持ちになる。
でも、昨今、集落の大先輩達が次々亡くなられ
空き家も目立つ。
寂しい限りだ。

両親が亡くなって、ばばが実家集落へ行くのは
お墓参り・掃除・片付け・お弔い・お祝い回りの時ぐらいだ。
親がいなくなっても、やはり実家に行けば
気持ちが穏やかになりホッとする。
何故なんだろう・・・・・
今は、じじもばばも運転が出来るから
行きたい時に、ばばの実家へも行けるけど
将来、自分で運転できなくなれば足はどんどん遠のくだろうなぁ・・・
と思うと、なぜだか悲しくなる。

故郷の自然は美しいままであって欲しいし
人間も健やかであり続けて欲しい・・・・・
ばばの儚い願いだ。

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