ゾゾゾゾ〜〜〜ッ

1月21日(火)曇
何だか「いやぁ〜〜〜な感じ・気持ちがする。」ってこと
ばばは、年に何回かある。
人間に対してでは無いよ。
3日前かなぁ?
夕方買い物に出かけたが、少し時間が早かったので
ひとりで山道をドライブした。
その道は、林の間を走るコースで
ばば、多くても年に数回しか走らないコースだけど
(もしかして?珍しい野鳥と出会えるのでは?)
というはかない願いから、たまぁに走ることがある。
助手席には。じじか姉が必ず乗っているんだけど
今回は、ばばひとりで走った。

夕方・寒く小雨がパラつく中・・・・条件も悪かった。
鬱蒼とした林の中を走っていると
何だか寒気がする。
対向車が2台あった。
それでも入り込んでしまったので、一応走り抜けることにした。
ワイパーを動かし、必死に目を凝らしながら・・・・
そのまま直帰すればよいものを、
(もしかして?野鳥との初対面が待っているかも)
という願望に抗しきれず右折してしまった。
ますます寒くなり、右足下からぞぞぞぞ〜〜〜っと
いやぁな悪寒がする。
その感じが左足にも移り、ますます薄気味悪くなった。
方向変換しようにも、狭い道でできず
結局行き着く所まで行き、方向変換をした。
そのまま急いで帰ればよいものを、
今度は車から降りて辺りを見回した。
人ひとり、野鳥一羽いるわけもなく
周囲は薄暗く、雨足もだんだん強まって来た。
引き返すのも怖いけど、ばばが立っている場所は行き止まりだから
どうしようもない。
時間はどんどん過ぎ、5時半を回った。
少しずつ日が長くなったとは言え、曇や雨の日は
終日薄暗い。
おまけにばばが立っている場所は、少し開けてはいるが山の中。
急に、恐怖心が大きくなってきた。
いつもなら聞かない大相撲中継をしているラジオのスイッチを入れ
ボリュームを大きくした。
そして、勇気を振り絞ってハンドルを握りしめ
家に向かってハンドルを握った。
道の両側から垂れ下がった木の枝
フロントガラスを叩く雨粒・・・・
今にも何かがばばの両肩に飛びついてくるような恐怖を覚え身震いした。
両足の悪寒?違和感?は続いている。
思いはただ1つ。
「早く人里に出たい!」
でも、急いではいけない。
「安全に安全に・・」と言い聞かせながら気持ちばかりが急く。
時間にしたら、ほんの10分くらいだったと思う。
やっと両側が開けた場所に出て、対向車も数台通り過ぎた。
更に進むといつもの道路に出て、天気は悪くても
車の台数が増え、歩いている高校生の姿も見えた。
正直、ホッとした。
生き返った気がした。
家に入ると、不思議とあの両足の悪寒は消えていたが、
ばばは運転中、ずうっと
(もしかして?山の中で何かが自分に憑いたのでは?)と思っていた。
そのまま家に入るのを少し躊躇したが、思い切って玄関に入ると
いつもの我が家であり、声をかけるとじじが返事をし
そこで、初めてホ〜〜〜ッとした。
いやぁ〜正直怖かった!

これまで運転していて「変な感じ?」がしたのは、過去にも1回だけある。
当時、ばばの職場は隣町だった。
職場の打ち上げ会か何かで帰宅が遅れ・・・・
その日も、帰る頃大雨になりワイパーを最速で動かしても
前が見えない状態になってしまった。
自宅までは約20数キロ。
時間は夜10時前。
同じ方向へ帰る仲間は一人もいない。
ばばひとりぼっちの夜のドライブ。
走りながら、変な感じにとらわれた。
長い直線道路があって、いつもなら5分もあれば走り抜けるのだが
走っても走っても直線道路が続く。
走りながら永遠に続くのでは?と一瞬不安に駆られたよ。
その道路が終われば三叉路で、そこを右折すれば家まで15,6キロ・・・となるのだが。
いつまでも続く直線道路に「道を間違えた?」とさえ思った。
携帯電話は当時は無かったし、家に連絡しようにも
公衆電話のあるお店もほとんど無く、あったとしても閉まっていた。
じじだって、仕事から帰り夕食&晩酌後で
そろそろ寝る時刻だろうし、迎えを頼むわけにも行かない。
どうしても、一人で帰るのだ!と決心し
心の中では「お父さん、お母さん、お守り下さい」と
祈り続けながら運転した。
何分後だったか分からないけれど、三叉路の信号機が
目の前に現れた時の嬉しかった事!
その後は、何事も無かったかのようにスムーズに帰宅できた。

何だったんだろう?2回の体験。
何でも無いのに、ばばの「恐怖心」が
普段と違う思いをばばに抱かせたのだろうか?
ばばが、その職場に通い始めた頃、ある先輩が
「ばばちゃんの通り道のある場所ではね、昔兵隊さん達が
亡くなったりした場所があって、
夜遅く車で走るとどこからともなく(花をくれ〜〜)
っていう声が聞こえるんだよ」と話したことがあったけど・・・・
ばばは、勿論、変な声などは聞こえなかったよ。

「終わらない長い道」体験後は
職場の飲み会などがあっても9時になる前には
断って席を立つことにしていたよ。
今後は、数日前は知ったあのコースを
一人では絶対走らないぞ!と決めたばばだったよ。


 

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