母と面会

8月1日(木)晴れ
知り合いと会うと、開口一番「暑いねぇ」、
「少し雨降ってくれないかねぇ」が、挨拶になる島の昨今。
なかなか雨は期待できない・・・かと思えば
半日で、例年の1ヶ月分も雨が降り豪雨災害が出ている県も・・・
一体どうなっているんでしょうね。

今の様子では、徳之島も断水するかも知れないなぁ。
だから、花壇への水かけも2,3日に1回に減らしたよ。
花や野菜可愛そうだけど、仕方ないね。

日曜日は大工さん達もお休みなので
先日の日曜日、姉にも電話して、じじと3人で義母と面会してきた。
前回の面会から、もう10日以上経っている。
車で10分足らずで行ける距離なのに、ごめんなさいねぇ、お母さん。

ばば達が行くと、介護士さんが車椅子を押して
義母を玄関まで連れてきてくれた。
私達3人を見ると、義母はいつもの優しい笑顔になった。

じじが車椅子を押して、義母の部屋まで連れて行き
少し話す事にした。
家にいた頃から少し耳が不自由だった義母は
補聴器を使っていた。
「補聴器は?」とばばがゼスチャーで示すと、
これまでならバッグから自分で出していた義母だが
今日は、なかなか出そうとしなかった。
代わりにばばがバッグから探して、スイッチを入れよと見てみたら
スイッチは入れっぱなしで、ボリュームは最大のまま。
耳に当てても、何も聞こえない。
電池が空っぽになってしまっていたんだね。
この状態で、施設の職員さんと、どのようにして会話をし
コミュニケーションを取ってきたのだろう。
義母のベッド回りを姉が探して、単三のの電池を見つけてくれたので
じじが補聴器にセットしてくれた。
補聴器は正常になったが、母の表情がいつもと違うような気がする。
「Hちゃん元気ね」と行ったかと思えば
「Mゃんは、お茶の水大学で働いているね〜」と言う。
ばばには「ばばちゃん、大丈夫?疲れているんじゃない?
あなたにだけ苦労かけてごめんね。
あなたが倒れたら大変だから、体に気をつけてね」と
いつもと同じように、ばばを気遣う優しい言葉を掛けてくれる。
しかし、ばば達も義母も話題がなく、会話が続かない。
今までなら、自分の知り合いの事とか
自分からも話してくれていたが、今日はそういうこともなく
聞く意欲がないのか、補聴器も自分で持とうとしない。

家から持っていたフルーツゼリーとスプーンを渡すと
「じじに食べさせなさい」と言う。
「じじは、家で食べてきたからこれはお母さんの分ですよ。」と言うと
やっとスプーンを手に取ったが、3口ほど食べると
「冷たい!」って、ばばに渡した。
フルーツゼリーは、アイスのように冷たいとは思わないけれど
寒暖の感覚も少し変わってきたのかなぁ・・・・・
家族が頻繁に面会に行って会話をしたりすると
脳の刺激にもなって良いのだろうけど、
自分の事にばかりかまけて
義母に寂しい思いをさせている自分を反省しながら色々考えた。

義母は病を発症するまでは、当時入院中だった義父(夫)を
見舞うため、日に何回も病院へ通っていた。
週末の売り出しになると、目玉商品を目当てに
スーパーのハシゴもしていた。
ひとり暮らしでも料理もこまめに作り、ばばにもお裾分けしてくれた。
時には畑へ通い、洋裁をし、編み物をし、小物を作り、テレビを楽しみ
日々充実した生活を送っていた母。

思いもかけぬ病を得て、介護施設にお世話になるようになって3年目。
時間の流れと共に、色々な好奇心も薄れ、意欲も無くなっていく母。

個室で一人寝ている時間が長いし、おおやつの時間や3度の食事で
食堂へ行っても、他の入所者さん達と
上手く会話も噛み合わないのかも知れないね。
多かれ少なかれ認知症が入っている方が多いから・・
趣味の編み物も、途中で投げ出してあるようだった。

補聴器の電池が切れても入れ替えようともしなくなった母。
目に見えて変わっていく・・・・・
間近で親の「老い」を見つめる。

悲しいね。
寂しいね。

後3,4日したら、又じじと一緒に面会に行ってこなくちゃ。

 

投稿者プロフィール

ばば
ばば
最新の投稿