アマミノクロウサギ・Kちゃんからの電話
7月28日(日)晴れ
以前のばばは、テレビはミステリーファンで
2時間ドラマとか結構観ていた。
ここ数年は,NHKで日曜日の7時半頃から始まる
「ダーウインが来た」という番組が好き!
別番組だけど、夕べはNHKで深海に住む
ダイオウイカ関係の番組を興味深く観た。
そして、今夜の「ダーウインが来た」では、
何と「アマミノクロウサギ」が主人公。
アマミノクロウサギは、日本で一番先に
天然記念物に指定された動物なんだってね。
大正時代に、指定されたって言っていた。
また、奄美大島と徳之島にしか生息していないって。
ばばは、徳之島で生まれ、徳之島で生活しているけれど
この目でアマミノクロウサギを見た事は無い。
3年前の2月だったかなぁ?
自然愛好会の方々と井之川岳に登山した時
登り初めてしばらくしたら、沢山のコロコロした糞があったけど
同行していた人が「これがアマミノクロウサギの糞だよ」って教えてくれた。
アマミノクロウサギは夜行性だと言うから
自分から夜、山に入らないと遭遇出来ないんだね。
そんなチャンスはないだろうなぁ・・・
そう言えば、数年前、島の有志の方々が
アマミノクロウサギを主人公にした「トントントンの子守歌」という
劇をしたことがあった。
「トントントン」って何の音かなぁとずぅっと考えていたけれど
今夜、その答えが分かったよ。
黒ウサギは、赤ちゃんを生んだら母子一緒には暮らさないんだって。
赤ちゃんだけは、母親の住まいから200メートルほど離れた
別の場所に奥行き1,5メートルほどの穴を掘って、その中で暮らし
母兎は1日に一回か、2日に一回、夜授乳のため穴に行くんだって。
授乳時間も、穴の入り口に近い外で、わずか5分くらいで、
授乳後はお乳のにおいを完全に消すために毛繕いし
その後、赤ちゃん兎のいる穴の入り口を綺麗に塞いでから
自分の住まいへ帰るんだって。
穴の入り口を塞ぐ時、アナウンサーが
「トントントン、トントントンと入り口の穴を塞いで・・・」と言ったので
その時、アッ!と気づいたの。
トントントンって、子ウサギのいる穴の入り口を
ハブなどが進入しないように、お母さん兎が塞ぐ音だったのね。
我が子の安全を祈りながら「トントントン、トントントン」って
穴の入り口を塞ぐ動作をしながら「お休みなさい、可愛い我が子よ」って
心の中では念じていたんだろうね。
4年がかりで「トントントンの子守歌」の意味がようやく分かったよ。
人間も動物も、親が我が子に注ぐ愛情は素晴らしいね。
人間がハブの天敵として導入し山に放ったマングースが
実はハブは食べずに、アマミノクロウサギを食い殺してしまい
一時は黒ウサギの数がグンと減り、緊急対策として
マングースを罠で捕まえると言う事をして、その結果
マングースの数は大幅に減ったそうだ。
今、徳之島では農家の畑に進入するイノシシ除けの柵を設けたところ
黒ウサギが自由に行動できなくなり、野猫などに食い殺される事例が
多々あるそうで・・・・
世界的にも貴重なアマミノクロウサギ、
みんなで知恵を出し合い守って行きたいね。
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夕食後、洗い片付けをしていたら電話が鳴った。
出ると、4年前かなぁ・・・鹿児島へ転勤していったKちゃんからだった。
Kちゃんは、ばばの娘達とほぼ同年代。
郷土料理教室で知り合った。
ご主人のお仕事の関係で鹿児島から徳之島へ来て、
ご主人の転勤で鹿児島へ戻っていった。
家も歩いて5分くらいと近く、親しくさせてもらっていた。
お互いの近況など話した後,Kちゃんが
「赤瓜の料理ってどんなのがあります?」と質問した。
赤瓜・・・・
今、島のスーパーなら、何処でも買える身近な食材だ。
赤瓜と言っても、何処も赤いわけではない。
熟すと皮の方が茶色っぽくなるから、「赤瓜」って言われるのかなぁ。
夏には、彼方此方からいただいたり、有人・無人市場・スーパーで買ったり
ばばも時々使うけれど、料理のレパートリーはあまりない。
せいぜい酢の物か煮物か漬け物くらいかなぁ・・・
一昨日、鶏挽肉のあんかけ風に炊いたら美味しかった。
後は漬け物も、友人が漬けたのをくれて食べたけど
ポリポリ歯触りも良くて美味しくて、ブルバンのお供に最高!
今度、漬け汁の分量を教えてもらわなくてはと思っている。
数年ぶりの、思いがけないKちゃんからの電話、嬉しかったなぁ・・・
鹿児島の方でも、我がホームページも見てくれているそうで、ありがとう!
ひょんな事から知り合えた若い友人。
大事にしていきたいなぁと、改めて思った。