検査、他

10月30日(火)曇り
今日は、一月前から予約している「病院で検査の日」。
だから目覚ましをかけて6時頃から起き出し
大工さんのお茶の準備をし、自分たちの朝食も
いつもより30分くらい早く始めた。

8時少し過ぎに病院へ。
いつもは患者さん達でひしめき合っている事が多い待合室も
今朝は数人の人が座っているだけ。
受付を済ませると同時に名前を呼ばれ問診。
9時少し前にはエコー検査。
その後、インフルエンザの予防接種とエコー検査結果の説明。。
会計を済ませ、薬局で薬を貰って帰宅したのは10時前。
予想では、きっと帰宅は昼前と思っていたのでラッキー。
まだ10時前なので、お茶出しをしなければ・・・と思って
階段を駆け上がると、既にじじが出してくれていた。
ありがとう〜。

今日は病院でこんな事があったよ。
ばばが会計に呼ばれたとほぼ同時に、70代後半のお婆ちゃんが
公衆電話の前でオロオロしている様子。
会計も気になるが、まずはお婆ちゃんの所へ行くと
「電話のお金を何処へ入れたら良いか分からない」と言いながら
公衆電話の返金口に一生懸命10円玉を入れようとしていた。
見かねてばばが投入口に入れて、かけたい電話番号をプッシュしてあげた。
しばらく受話器を耳に当てていたが、相手が出ない様子。
ばばはサッと会計を済ませ、再びお婆ちゃんの近くへ行くと
「留守みたい」と言う。
知り合いに病院まで連れてきて貰ったが、知り合いが見当たらないという。
「きっとスーパーへ買い物にでも行ったのかも」って。
このお婆ちゃん、今日一番で予約を入れ、検査を受けたようだが
検査が終わっても一緒に病院に連れてきてくれた人が見当たらず
「バスの時間は何時かねぇ」とばばに聞く。
病院のすぐ近くにバス停はあるが、もし、お婆ちゃんが勝手にバスで帰ったら
連れてきた人は困るだろうなぁ・・と思いながらお婆ちゃんに話した。
その後、お婆ちゃんは病院の前庭に止められた車を見ながら
一台の車を指さし「あんな車だったと思うけどねぇ」などと呟いている。
試しに・・・と、お婆ちゃんが指さした車に近づいて行って中を覗くと
運転席に女の人が横になっていた。
お婆ちゃんの診察が終わる間、車で休んでいたのだろう。
連れの方を見つけたお婆ちゃんは、さもホッとしたような顔で車に乗り込んだ。

このお婆ちゃんを見ながら思った。
このお婆ちゃんだって、公衆電話を使ったことはあるはず。
でも・・・今は硬貨の投入口と返金口も分からない・・・・・
バス停が何処にあるか分からず、バスの時刻も分からない。

今のばばは、病院も歩いて行ける距離だし、公衆電話も携帯電話も使える。
だけど・・・あと何十年後かに、お婆ちゃんと同じようなことになるかも知れない。
年を重ねるにつれて、色々な不安が多くなっていく。
「なるようになるさ」と日々思いながらも、ちょっとだけシュンとしたばばでした。

病院から帰ってきてほどなく電話が鳴った。
留守電に切り替わる直前に受話器を取り名乗った。
かけてきたのは知り合いのおばちゃん。
ばばの声を聞いて「あれ?Yちゃんじゃないの?」と言う。
又「ばばです」と言うと、「あっ、ばばちゃんごめん。
Yちゃんにかけているつもりだった」と。
そして、おばちゃんの最後の言葉、「ばばちゃんの声が聞きたくて
しぜんにダイヤル回してしまったんだね。ばばちゃんの声が聞けて良かったわ」って。
良いなぁ・・こんな言い方が出来るなんて。
同じ間違い電話でも、後味の良い電話と悪い電話があるよね。
今日の間違い電話は嬉しかったなぁ〜。
ばばも見習いたいな・・・・・・・

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