あっ!無い!他、お別れ
12月16日(金)曇り時々小雨
ここ最近、ずぅっと「曇り時々小雨」っていう天気ばかり。
先月も「澄み渡る青空」って、あまりなかったしなぁ・・・
今年は、例年とちょっと変わっていると感じているのは、ばばだけ?
朝、元同僚Sちゃんから電話が入った。
1年ぶり以上くらいの長い空白後の電話だったので、
胸がどきどきして「何かあったの?」って思わず聞いてしまったばば。
「昨日,S先生の奥様Y姉さんが亡くなられたって・・・それで、お通夜行きますか?
それとも明日告別式に出られますか?」って。
え〜〜〜っと言ったまま、ばば絶句。
S先生とは、10数年前の職場の上司・・・・
去年の11月、突然の訃報が届いた。
それから1年ちょっとで、奥様の訃報が・・・・
信じられなかったけど、現実。
「今晩、お通夜に行きましょうか?ばばがお家まで迎えに行くから・・・」
とSちゃんと約束。
隣町まで行くので、出発は6時半頃・・・と思い
全てのスケジュールを6時までには済ませることに。
5時少し前にはいつものお店に刺身を買いに行った。
いつもなら。お店のお姉さんと世間話をしたりするのだが
今日は訳を話して刺身をもらってすぐ帰宅することに。
いつもと同じように、プリップリで美味しそうな魚を刺身に切ってくれ・・・
いざ!会計・・・とバッグを見たら財布が無い!
わっ!どうしよう〜〜〜〜。
財布がどこにあるかは分かる。
お通夜に行くためのバッグに財布も移し替えたのだ。
家を出る直前に気づき、財布を普段の買い物バッグに戻そうと思ったのだが、
その前に、ちょっと他の用事をした間にすっかり忘れ、
財布は持たないままお店に来てしまっていた。
都会でなら・・・いや、島でもスーパーなどでならとても出来ないことだが
いくらバッグを探っても、入れてない物が出てくるはずもなく・・・・
お店のお姉さんが「いいよ、いいよ。お金は明日で・・」って言ってくれた。
仕方が無いので、バッグに入っていた飴玉とお菓子を魚屋のお姉さんに手渡して
謝りながら、刺身を手に店を出た。
2年間、ほぼ、毎日通うおなじみのお店だから出来ることだね。
歩きながら、ばばは色々考えた。
すぐに引き返して、代金を支払ってお通夜へ行こう!!!
いや、お通夜に行く前にお店によってお金を払おう・・・と思った。
我が家から普通に歩いても片道4,500歩の距離だから。。。。。。
でも・・・Sちゃんを迎えに行かなくてはならないし・・・
お通夜に行く前にお金を払うのも、お店の肩に悪いみたいだし・・・・
思案しながら一旦刺身をもらって帰宅した。
玄関の戸を開けると、一目で姉からだと分かる小さな包みが玄関に置いてあった。
すぐ、電話した。
「今、どこ?」
「病院」
「じゃ・・・お願いがあるんだけど、帰りにお魚屋さんで
ばばが買った刺身の代金立て替えて払ってきてもらえない?
明日、いっぱい利息つけて返すから・・・」
「了解!」で、あっけなく?解決。
いくら姉妹とは言え、姉をこき使うばばったら・・・・ごめんなさい。
その後、着がえて車でSちゃんを迎え隣町の斎場へ向かった。
斎場はたくさんの大きな花輪が飾られ、室内では「お通夜式」が始まっていた。
しばらく外で待っていて、お通夜式が終わった後で焼香した。
祭壇には着物姿でにこやかに微笑むY姉さん。
この夏、ご主人(ばばの元上司)の初盆でお線香を上げさせていただくために
お宅へお邪魔し、Y姉さんとお話ししたのが最後になってしまった。
自分の娘のように可愛がっていただいたご夫婦だったのに・・・・
1年ちょっとでお二人とも永遠の旅立ちをしてしまった。
いろいろな意味で、ご夫妻はばばの人生の師でもあった。
一緒に仕事をさせていただいたのは4年間であったが、
率先垂範の上司と、奥様であった。
もっと、もっと色々教えていただきたかったけど
もう、お声も聞こえない遠い遠い場所へ旅立たれたご夫妻。
これからは、又別の世界でご夫婦仲良く過ごされることでしょう・・・・