名も知らぬ花・傷だらけの1円玉
9月12日(火)晴れ
植物は偉いね!
数年前、ブログに書いたけれど我が家の車庫前に
直径10センチ,高さ10数センチくらいのビニルパイプが埋められている。
誰が、なんの目的で埋めたのかは定かでない。
このパイプの中に,どこからか花の種が飛んで来て芽を出している。
水をあげるわけでなし,肥料をあげるわけでもないけど、
季節が巡ったら律儀に芽を出し,黄色の水仙と似た花を咲かせる。
名前も以前聞いたけれど忘れてしまった。ごめんね〜。
数日前、鹿児島大学のコンサートを聴きに行く時偶然見つけ、
あまりに健気で写真をぱちり。
過酷な条件の中でも植物はちゃんと季節を関知するんだね。
あとひとつ、隣家のお姉さんは花を育てるのがとても上手。
年間通して色々な花を咲かせ、道行く人やばばの目を楽しませてくれる。
2日前だったか?
プランターに秋の花、彼岸花が一輪咲いているのを見つけた。
薄暗いので写真を撮らないでいたのだが、
今日思い出してカメラを持って降りていったら
もう、枯れかけていた。残念!
プランターの中で,冬・春・夏と過ごし、
秋になったらちゃんと芽を出し花を咲かせるんだね。
偉いなあ・・・
夕方、買い物に出かけた。
大瀬川近くの十字路を左折しようとして、
道路の真名kに白くて丸いものが落ちているのに気づいた。
車も人もひっきりなしに通る場所だ。
近づいて確かめると1円玉だった。
足を止めて拾おうとしたけど,車とバイクが同時に来たので
拾わず、さっさと通り過ぎた。
それでも気にはなる。
「1円を笑う者は1円に泣く」って、いつもじじが言っているしね。
中学生くらいの女の子がばばとすれ違った。
その子が気づいて拾ってくれるかな?と願ったけど
そのまま通り過ぎた。
誰かが拾ってくれれば良いんだけど・・・・
(買い物して帰るまでも誰も拾っていなければ,ばばが拾おう)と思った。
買い物を終えた時点で,1円玉のことはすっかり忘れていて
スーパーの裏口から出て、他のスーパーで青野菜を買おうと思い
自動ドアの前に立った瞬間、何故かさっきの1円玉のことを思い出した。
(誰か拾ってくれていますように・・・)と思いながら
他のスーパーへ廻るのを止め、来た道を引き返した。
さっきの場所まで来ると・・・・・・・・・・・・・・・・・
可哀想に。
1円玉は,まだ誰も拾い上げてくれず落ちたままだ。
前後左右を確認した。
車は来ない。ばばはしゃがんで1円玉を拾い上げた。
確かに1円玉には間違いないけれど、ザラザラ、ガサガサしている。
きっと、たくさんの車やバイクに轢かれてしまったのかもしれない。
可哀想に・・・・・
ばばは、ずぅっと傷ついた1円玉を左手で握りしめて歩いた。
そして、買いたいものがあったので、近くの百均へ入った。
数点の商品を持ってレジへ行き、代金を払追うとした時、
握りしめている左手が気になった。
品物を選んでいるうちに、さっきの1円玉のことを忘れていたのだ。
1円玉が必要だったので,握りしめていた傷だらけの1円玉も差し出し
「これ、お金ですよね」と店員さんに確かめてみたら、
「そうですよ。1円玉ですよ」と言うので、拾った1円玉をそのまま支払ってしまった。
「拾得物横領」の罪を犯してしまったばば。
支払った瞬間、「しまった!」と思ったものの,もうどうしようもない。
ばばは、ついに罪人になってしまったよ〜〜〜〜じじ、どうしよう?。
亡き母からも「正直は一生の宝」「正直者の頭に神宿る」って教えられたのに・・・
ばばは思った。
拾った1円玉を心ならずも使ってしまった。
その代わりに、歳末共同募金の時に
代わりの1円玉も加えて募金しようとね。
傷が癒えるまでばばの財布の中で
「お守り」代わりに休ませてあげようと思っていたのに
ごめんね〜1円玉さん。