ハゲィッコとカマックワ
7月10日(日)曇
過日、実家の庭の手入れに行ったとき、
懐かしい単語が出てきた。
発端は、先日切ったミカンの枝をばばが火にくべようとした時、
手にしたミカンの枝の太い茎の部分に異物を見つけたこと。
恐がりのくせに、好奇心旺盛のばばのこと、
発見した異物の正体を確かめるべく、凝視。
次の瞬間「うぁ”う”うぁ”う”〜〜」。
文字では表現できない奇声を発しヘナヘナ〜〜。
すぐ傍らで作業をしていたH兄さんが
「どうしたっ!」って。
きっと、ハブでも出たと思ったのだろう。
ヘナヘナとなりながら指さすばばの指先を見て、
「なんだ、これか、この虫臭いよ」ってさ。
小さい頃からよく見かけた虫、ミカンの木によく付く黄緑色の虫。
角があるような・・・
H兄さんは、ばばが放り投げた枝をいとも簡単に拾って
ポイッと燃えさかる炎の中へ・・・
10時のお茶の時、虫のことが話題になり
ばばはインパチェンスに付いた黒と黄色の縞模様の虫のことを話すと
「アゲハチョウの幼虫かな?」とH兄さんは言った。
その後、ばばが「ホウセンカのこと方言ではハゲィッコ(表記できないなぁ)って
言うんでしたかね」と聞くと、
「(ハゲィッコ)はハマユウのことで、
ホウセンカは(カマックヮ)って言うんじゃない?」と。
そうだった!そうだった。
(ハゲィッコ)、(カマックヮ)懐かしいなぁ。
小さい頃、ばばの周りに、この2つの花はあった。
でも、いつの間にか方言名を忘れてしまっていた。
忘れないように、ばばは手帳にメモしたよ。
ハマユウは花が終わった後大きな丸い種が出来たよなぁ・・・
ホウセンカは、種が弾け飛ぶのがおもしろかったな・・・・
沖縄の歌「ティンサグぬ花」のティンサグとはホウセンカのことで
ティンサグの花は、爪に塗って今で言う「マニキュア」のようにお洒落して
親の教えは胸にそめなさい(しまいなさい)」という教訓歌だって
母が教えてくれたっけ・・・
ハゲィッコ・カマックワの話から
田んぼの生き物の話になり、
田植えや稲刈りの時に、小さなエビや、フナ、ドジョウ、タニシなどを
取って、母が料理して食べさせてくれたことなど思い出した。
今なら絶対食べられないと思うけど、
あの当時は少しくらい泥の匂いがしたって平気で食べていたな。
そうそう、田んぼの近くに畑もあって、
当時はスイカなどと言う高級な物はなく、マクワウリが植えてあって
父が黄色く色づいた物を取ってきて、おやつ代わりに田んぼの畦道で食べたなぁ。。。
そんなに甘くはなく、日向のような匂いがしたけど・・・
急に、両親のこと思い出したよ〜〜〜。
お父さ〜ん、お母さ〜ん、もう一度会いたいよぅ〜〜〜。