よ、よ、よ、よんせんえん!
6月4日(土)小雨
昨夕、病院へ義父を見舞った後、
(今日はスーパーや花屋さんに植物が入荷する日だな。
どんな物が入荷しているか見て帰ろう)
と、小雨の中、傘を差してスーパーからスーパーへ、はしご。
目新しい植物は入荷していなかったので、
我が家から一番遠いスーパーから引き返し、
中間地点にあるスーパーで(青野菜でも買って帰りましょ)と
スーパーの前まで来た時、
ばばはコンクリートの上に落ちている、ある物体?に目が行った。
すかさず屈んで拾い上げた。
お金!お札!複数枚!二つ折りになって雨に濡れている。
拾い上げはしたものの・・・・・
ばばがお札を拾った近くのドアの前には、車がいっぱい止まって
お客さんの出入りも多かったので、別の入り口へ回り
傘をたて、スーパーの中へ入った。
その間も、ばばがお金を拾うのを見ていた人たちがいて、
(あら、あの人拾ったのをネコババしようとしているよ)と
思っていないかとか、いろいろなことが胸をよぎった。
一秒でも早く拾ったお金を手放したかった。
店内に入ると、顔見知りの一番親しい店員さんのいるレジへ行った。
お客さんも並んでいなかったので、
「Aちゃん、これ、入り口近くに落ちてたの」と言って
お金を差し出した。Aちゃんは
「あら、誰か落としたのね。これ、落ちていたんだって・・・」と
他のレジの方にも声をかけありがとう。預かっておきますね」と
お金をビニル袋に入れ、袋の口をぎゅっと結んだ。
ばばが拾っていたお金は、千円札4枚だった。
降り続く小雨に濡れてはいたが、ビショビショと言うほどではなかった。
何処の誰が落としたのだろう・・・・
落とした人はきっと困っているだろうな・・・・
もし、子供が落としていたら、お家の人に怒られているかもしれないな・・・
それにしてもむき出しでお札を持ち歩くなんて、よっぽど急いでいたのかな?
いろいろなことが頭をよぎった。
じじは、よく財布や携帯を拾うけれど、ばばはほとんど拾うことは無い。
それも、四千円も拾うなんて・・・
たまぁに10円とか1円とか拾ったことがあるけれど、
そんな時も何故か拾い上げる時、周囲が気になってきょろきょろ辺りを見回す。
本能的な物なのかなぁ?
10円や1円を拾った時、歩けば15分くらいはかかる遠い警察へ届けはしない。
ばばの家の近くには、駐在所や派出所は無い。
もし、届けたとしたらいろいろな書類を書いたりするんだって、
じじが過日言っていた。
だから、ばばは届けない。
どうするかって?
一番近いスーパーなどに、小銭を募金などに寄付する小さな箱が置いてあるの。
そこへ入れることにしている。
もし、ばばが拾った1円や10円、
子供が、お使い帰りに落とした買い物のおつりかもしれないね。
1円でも足りなかったら、お母さんにしかられるかもしれない。
でも、わざわざ警察には届けないだろう・・・・
ばばがしていることは、本当は悪いことかもしれないけど、
神様・・お許し下さい。
おつりを落とした子・・・・・・・・
ばばも幼稚園に上がる前後、数十円のおつりを途中で落とし
「探してきなさい!」と母に叱られ、歩いた道を引き返し
くまなく見たけど見つからず、泣きながら帰ったことがある。
お金の価値も今とはだいぶ違っていた時代。
1円で飴玉が2個買えたんだよ。
白糖など珍しかった時代、10円で白糖の量り売りが買えたんだよ。
それに、両親は農業していて、現金収入と言えば
米とサトウキビの収穫期のみという生活だったし。
小さい頃からお金の大切さは身に染みて分かっている・・・はずのばば。
でも・・・無駄遣いして「しまった!」と後悔することも多い。
そんな時、チラッと母の顔がよぎることがある。
お母さん、ばばは今、収入があることに感謝します!
そして、自分が働いた結果としてのお金、
無駄遣いしません。