登りたいの?
3月25日(金)曇
昨夕、いつもの道を歩いていると小さな女の子の泣き声が聞こえた。
「ん?」と思って声のする方を見ると、
住宅の前庭の木の上に年長さんぐらいの男の子がいた。
そして、泣いているのは
木の下にいる、2才なるかならないかくらいの女の子。
その泣き声の凄まじいこと。
ゆっくり歩きながら、女の子の様子を見る。
木の幹に抱きついて、お兄ちゃんのように木に登りたいみたい。
でも、いくら幹に抱きついても、腕力・脚力がまだ弱く
全然登れない。
それで、木の上のお兄ちゃんを見ながら泣いている様子。
金網越しではあるが、ばばが女の子に近づいて
「お兄ちゃんみたいに、木に登りたいの?そう?」と話しかけると
女の子の泣き声はだんだん小さくなり
上ろうとしていた木の幹から手を離し、ばばの方へ近寄ってきた。
ア〜〜ッ、女の子側の網の手前には幅20センチぐらいの溝があるよ!
女の子は、ばばに気を取られたのか、足下の溝に気づかない様子。
一瞬、ばばは心臓が凍りついたよ。
もし、女の子が溝に足落としたら、大惨事!!!
しかも、金網と溝の縁の間はわずか20センチぐらい。
その隙間に立って、何と金網によじ登ったの。
ばばが、「危ないよ、だから降りてね」と言うと、女の子は又泣き出した。
その時、ふとマンションのベランダを見ると
この子のお母さんかなぁ?
若い女の人が、女の子の方を見て笑っていた。
もし、も〜〜〜し、あなたは、この子のお母さんですか?
こんな小さな子が、溝もあるこんな狭い場所で、金網によじ登るの
とても怖いんですけど〜・・・って内心思ったばば。
ばばが長居してはいけないと歩き出すと、
女の子は又凄まじい声で泣き始めた。
もう少し、ばばが相手をしてあげれば良かったのだろうか?
女の子が登ろうとしていた木は、横に小さな倉庫があって
夏になると、男の子達が木から倉庫の屋根に乗り移ったり
屋根から木の枝に降りたりして鬼ごっこなどしているんだけど、
見ているばばはヒヤヒヤするんだ〜〜。
こういうばばだって、
小さい頃は集落の彼方此方の大木によじ登って遊んだんだけど。
そうそう、最近は木登りをする子も少ないと思うけど
ばばの母校には「昇竜の木」と名付けられた大きなガジュマルの木があって
昼休みになると、元気な男の子や女の子が
太い幹に登っておしゃべりをしたりして遊んでいる。
大きな木って、頼もしくて良いね〜。
夏は涼しい木陰を作ってくれるし、マイナスイオンいっぱい出してくれているだろうし・・・・
子ども達にとっても、こんな大きな木に登って遊ぶって良い思い出になるよね、きっと。